高川山(2000/01/23)グループ


日和見山の会デビュー

 1999年11月に私でも参加できそうな低山中心の山の会をHPで探していると随分お気軽な感じの山の会を見つける。名前も「日和見山の会」と言い、いかにも初心者向けそうなネーミングだ。会の規約や会費も無く、毎回パティオで山行案内をして気の向いた人だけが参加するようだ。早速入会希望を出し、すぐ快諾の返信を貰う。その後山行案内が何度か有ったが、なかなか都合が付かず不参加のままだった。年が変わってすぐ都留市にある高川山の案内があり、山梨の山は一度も行ったことがなかったので参加してみることにする。

青い旗はどこ?

 ネットで知り合った人と合うのは初めてでどきどきする。主催のkenさんはじめ、日和見山の会の人達はどんな人達なんだろう。集合場所の駅のホームに降り、日和見山の会の青い旗を探すがそれらしい旗を持っている人は見当たらない。時間を間違えたのだろうかと焦り時計を見るが合っている。どこにいるんだろう? 
 階段を上がって隣のホームにも行ってみるが見当たらない。もう一度元のホームに戻りメールで教えてもらったkenさんの携帯に電話する。すぐにつながりホットする。良かった。会話してみると同じホームにいるとの事で見まわすと近くに背中を向けて電話中の人がいる。もしかしてこの人だろうか? 丁度その人も振り向き目が合う。気が付いたようでお互い笑ってしまう。近くのザックを見ると小さな青い旗が付いているのに気づく。う〜ん、このサイズじゃ目立たないなぁと思いながら挨拶をする。近くに大勢参加者もいて会釈する。なんとか無事集合できて一安心だ。

付いて行けるだろうか?

 初狩の改札を抜けたところでもう1人合流する。ここまで車で来たらしい。参加者はkenさん、KITさん、たあにさん、OOさん、能天気さん、SIMさん、INOさん、IHAさん、ORIさん、TAKさん、たーさんと私の12名だ。挨拶を交わすがとても覚えきれない。後でPATIOで確認しよう。kenさんよりピンクのコピーの地図を貰う。高川山からの展望が載っている地図だ。今日は曇りの予定だったが少し晴れてきて、このように見えるだろうか?楽しみだ。KITさんは車で少し先の駐車場まで行くとの事で荷物を運んでくれるそうだ。
 水や身支度をしてすぐに出発だ。今まで単独や子連れでのんびりマイペースで登っていたが果たして付いて行けるだろうかと不安になる。HPの案内では低山中心のゆっくり景色を眺めながらハイキングをする会だと書いてあったが、みんな見るからに精悍でいかにもベテランの山ヤという感じだ。

軽アイゼン?

 駅からすぐ右手に進み線路をくぐる。しばらく車道を進む。初対面の人ばかりの中で少し緊張しながら歩いていると廻りから気さくに声を掛けてくれ、今まで行った山の話などをしながら進む。話してみると私と同じようにハイキングを初めて間も無い人もいるようだ。少し安心する。暫く進むとだんだん山に向かう雰囲気の林道になってくる。途中、車で先行していたKITさんと合流し先に進む。北からのルートで途中から日陰の個所では少し雪混じりになってくる。滑りやすく慎重に歩く。前日に雪が心配で初めて4ツ爪の軽アイゼンを買ったが今日はこれを付けるような場面になるのだろうか。

健脚向け?

 登山口から少し進むと分岐に出る。男坂と女坂があるらしいが男坂危険と看板が出ており女坂から行くことになる。さて、いよいよ山梨の山に初登りだ。kenさん先頭でジグザグの道を進んでいく。ゆっくりペースで良い調子だ。よく雑誌にベテランは最初から疲れているような足取りでずっとそのままのペースで高所まで歩くと書かれているが正にそういった歩き方だ。私はいつも平地を歩くようなペースで歩き、すぐ息切れがし休み休み歩いているが、やはりペースが悪かったようだ。少しずつ高度を上げていく。12人もいると列が徐々に長くなり時々kenさんやTAKさんが振り返っては調整のため小休止をする。所々雪が残っているが登りなので慎重に通れば大丈夫だ。しかし、下りでは怖いかもしれない。
 暫く進み顎が揚がって来る頃、頂上まであと20分の標識がありホットする。あと一踏ん張りだ。しかしそこから20分ほど進むがまだまだ頂上には着かない。先ほどの標識は相当健脚向きの数字だったようだ。それでも大勢だと賑やかで歩くのが苦痛になることは無い。

記念写真

 やがて前方が開けてきて頂上に飛び出す。やった、やっと着いたぞ! 曇り勝ちで期待の富士山は裾の方が少し見えるだけだ。頂上には丸い展望版があり皆そちらに集まり山座固定に忙しい。私にはどこが何山だかさっぱりだが、さすがにベテランの人達は詳しい。
 一通り展望を楽しんだ後、皆で記念写真だ。一人カメラマンになり、カメラを構えるが皆がフレームに収まらないようで少し後ろに下がる。するとこちら側からもっと後ろもっと後ろと声を掛ける。おいおい後ろは崖だよ。皆で笑ったところでシャッターが降りる。

パーティー

 そんな楽しい記念写真の後、ご飯にする。頂上は狭いので一段降りたところで皆思い思いに弁当を食べ始める。kenさんは早速おでん作りに取りかかる。ザックから出した鍋の大きさにビックリ。家で使うようなでかい奴だ。事前にパティオでおでんを作る話があり、私もコンロを持ってますとメールしていたが、私のコンロは一番軽量コンパクトなタイプでとてもでかい鍋は無理だ。他の人が丈夫そうなコンロを出し作り始める。
 やがて出来たおでんを頂く。寒い山の頂上で食べる熱いおでんは最高だ。他の人達からも熱い炒め物やみかん、お酒まで頂き豪華な昼食になる。いつもは単独か子連れだが、大勢で食べるのも楽しいものだ。今度は私も何かお裾分けできるものを持ってこよう。

天気予報

 遠くに見えていた雲が、ご飯を食べ終わる頃からだんだん暗さを増して近づいてくる。これは早めに切り上げたほうが良さそうだとちらほら意見が出て、返り支度を始める。私にはそんなすぐに降るようには見えないのだが。下りは禾生駅の方への道もあるが、状態が分からないので来た道をピストンとなる。下りでは登りで余り気にならなかった少しの雪でも滑りそうだ。慎重に下っていくとやがて雨が降ってくる。やっぱり山のベテランの言うことは正しい。

事件

 更に下ると雪が多く急な下りが現れる。これは見るからに滑りそうで怖い。一人ずつ慎重に途中の木に捕まりながら降りていく。次は私の番だ。前の人が通った足跡を慎重に一歩一歩トレースする。しかしつるっと滑ってバランスを崩すが咄嗟に右手の木に捕まり何とか転ばずに済んだ。ホットする。無事降りて次の人達が降りるのを待つ。慎重に慎重に1人ずつ降りてくるのをはらはらしながら下で待つ。次はXさんの番でやはり慎重に降りてくる。アッと思ったらいきなり滑る。そのまま横倒しになり途中の木で止まるかと思ったが、何とその木をなぎ倒して下で待っている我々の方へ向かってくる。危ない!と思ったが何とか途中で止まり皆ほっとする。すぐ起ちあがり怪我もなく大丈夫そうで何よりだ。下りの雪の怖さを改めて認識する。無事その箇所を全員降りると緩やかなジグザグの下りになる。

山の天気

 小雨だったのが次第に雨脚が強くなり、途中で皆ザックからレインウェアを出して身支度をする。私はこんなに降るとは思ってなくレインウェアも傘さえ持っていないのでジャケットと帽子だけだ。天気予報では雨の確立は低そうだったが改めて山の天気は平地と違うことを思い知らされる。曇りの予報でもレインウェアは必須アイテムのようで私も買う必要がありそうだ。
 やがて無事登山口まで下り後は林道だ。所々雪が有るから気が抜けない。それでも道幅も広いので皆で話をしながら楽しく歩く。途中で車のKITさんと別れ車道を歩き初狩駅に到着する。

宴会

 ホームに行くとすぐたあにさん、OOさんが見えなくなりやがて大量のビールを買って戻って来る。こんなに一杯飲めるんだろうかと心配する程の量だ。それにしても素晴らしい出足だ。やがてホームに入って来た電車に乗り車両の一角を11人で陣取る。買って来てもらったビールを有りがたく頂く。旨い。山行で気持ち良い汗を掻いた後のビールは最高だ。残るのではないかと心配した大量のビールが次から次へと飲み干されて行く。どうやらこの会の人達は酒豪が多いようだ。やがてビールが無くなると今度はORIさんがザックからウィスキーと水を出して水割りを皆に振舞う。まるで車内は宴会の様相を呈して来る。
 暫く楽しい談笑の後、アルコールと心地良い疲れで皆ウトウトし始める。今日は皆のペースに付いて行けるか心配だったがのんびりペースで楽しく歩く事ができた。大勢で歩くのも楽しいものだ。初めての山でも安心だし是非またこの会での山行に参加してみよう。

山行データ
山行日: 2000/01/23 晴れのち雨
山: 都留市 高川山(976m)
コース&時間: 初狩駅→登山口(女坂経由1:30)頂上(下りはピストン)
同行者: kenさん、KITさん、たあにさん、OOさん、能天気さん、SIMさん、INOさん、IHAさん、ORIさん、TAKさん、たーさん
参考ガイドブック: 分県登山ガイド14山梨県の山


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