子供たちにどこに行こうか相談すると高尾山が良いと言う。沢コースは子供達のお気に入りだ。しかし、私には高尾山だけじゃ物足りない。少し足を伸ばして城山まで行ってみようと思う。いつものように登山口近くの駐車場まで行って靴を履き替え登山口に向かう。ケーブルカー乗り場は相変わらずの人だかりだ。我々はケーブルカー乗り場の左手を通って沢コースに向かう。雲っているが歩いている分には寒くは無い。歩き慣れた道を快適に進む。やがて休憩ポイントの沢に下りられるところに出る。子供達は喜んで沢に降り、石をひっくり返したりしながら何か虫や魚がいないか探し始める。あまりのんびりすると時間が無くなるので、何も見つけられず名残惜しそうな子供達にまた帰りに寄ろうねと言って先に進む。少し進むと沢の中の石を伝って進む箇所にでる。ここは子供でもあぶない所が無く、いつ通っても楽しい所だ。沢を進んで山道を進む。やがて舗装路になり程無く高尾山に到着する。

　頂上には相変わらず大勢の人達がいる。まだお昼には時間があり、少し休んで城山に向かう。階段を降りると山道に出て、少し歩いてから一登りで一丁平に到着する。ここで少し休憩し再出発する。暫くアップダウンが続く。途中で子供達がもう疲れたと言うのをもう少し、もう少しとなだめながら進む。やがて急な登りを登りきると城山に到着する。曇りだがそれでも20人近くはいるだろうか。ここには売店や広場があり天気が良ければ子供達も大喜びだろうが生憎の曇り空で展望は無い。シートを広げてお昼にするが風も有りじっとしていると冷えてくる。私はザックからジャケットを取りだし、子供達もそれぞれレインウェアを出して着込む。ご飯を食べ終え子供達は広場で少し遊んだ後、寒いので戻ることにする。

　歩き出すとすぐに体が温まってくる。帰りは子供達も文句を言わず歩き続ける。すれ違う人達が頑張ってるねなどと声を掛けてくれる。この道は明るく快適な散策ができる。一丁平は巻き道でやり過ごし、階段を登って行くとやがて高尾山に到着する。来る時に寄った時より更に大勢の人達で賑わっており、正に東京都の庶民の山といった感じだ。風も無く少し日が差してきてとても暖かい。持ってきたおやつを食べ少し休んだ後、沢コースへ向かう。子供たちにには今まで連れ出したハイキングで一番長い道のりだったが慣れてきたせいか問題無く歩けた。これからもいろんな山に連れていってあげよう。