今度行く山は高尾山の隣にある城山で、日和見山の会の忘年山行ということで頂上で餅つきをやろうというものだ。参加者は20名近くとなり、賑やかになりそうだ。しかし週末の天気予報は思わしくなく雨の模様となっている。山行日が近づくにつれ幹事や参加者から、雨の場合どうするか案がいくつかメールで飛び交う。最終的に前日の土曜日18時に幹事の佐さんからハイキングは中止で忘年会のみ行う連絡が入る。荷物は既に食材を買った人がいるのでそれらを分けるタッパーやビニール袋だけ用意する。しかし、すぐに下さんから八王子のピンポイント天気予報では雨は早く上がり晴れになりそうだから南高尾でも歩きましょうとメールが入る。その後いくつか提案が飛び交ったが、山行中止のメールの後にメールをチェックしていない人もいるだろうから、集合場所は変えずに集まった参加者の意見を聞いたうえでどうするか決めることになった。

　土曜日の夜から雨風が強くなり日曜日の朝起きてみると雨は止んだようだが風が台風のように強い。早速メールを開いてみると中止の連絡はないから予定通り山歩きの格好で駅に向かう。しかし駅に着いてビックリ。電車が止まっているのだ。新宿方面で風で倒木があり、区間運転を行っているとの事だ。10分ほど待つと町田行きの電車は動き出し、高尾へ向かう。高尾までは多少ダイヤの遅れはあるものの運転しており、早めに家を出たこともあり集合時間には駅に着く。改札を抜けるともう何人か揃っていて幹事の佐さんが遅れている人の状況を説明してくれる。池さん、国さん、kenさん、武さんは送れるそうで千葉組は電車の遅れが大きいようだ。上さんから佐さんに連絡が入り西八王子で間違って降りたらしい。以前、金峰山に行ったときも途中下車してしまいこれで2回目。次もありそうなパターンだ。

　結局今日は何人集まるのだろう。ところで行き先は城好きの国さんが提案した八王子城山となる。頂上までは城址跡からちょっと登るだけのようだ。後続のメンバが来る間に初対面の人と挨拶したり次の山はどこに行こうかなど会話する。下さんは前回の陣馬山ではチーズフォンジュにワインと大活躍だったが、今回はちょっと早いがクリスマスキーキまで用意してくれたらしい。ありがたい。国さんがやってきたところで今日は温泉だけだと思って車でやってきた井さん、瀬さんが城址跡まで車でピストンしてくれると言う。ありがたい、お言葉に甘えて4人づつ乗って運んでもらう。kenさんと武さんは12時ごろになる（武さんは成田で2時間足止め！）とのことで残ったメンバもタクシーで城址跡に向かう。

　城址跡に着くと先行していた人たちは先に広場に向かったと聞いていたのでところどころ石垣や橋などを見ながら歩いていく。明け方までの雨の影響で滑りやすい。すぐに御主殿後広場に着くが誰もいない。携帯は誰もつながらず佐さん達がどっちに向かったのか様子を見てくるというので我々はその広場でしばらく待つ。紅葉も綺麗で日差しがあり12月とは思えない良い天気だ。程なく佐さん達が戻ってきてこの先は別の方向に行くようだから、きっと城址跡から頂上に向かったのだろうと判断し戻ることにする。城址跡で瀬さんと井さんはkenさん、武さんを迎えに行くことになり、我々は頂上に向かい歩き始める。

　少し登ると上から先行していた国さんたちが降りてくる。先に下りて先ほどの広場で宴会の準備をするというので預かっていた食材や水を渡して頂上に向かう。緩やかな歩きやすい道だ。少し登ると東面が開けていて新宿やその奥には筑波山、右に目を移すと横浜方面まで見える。標高は低いが嵐の後だから空気が澄んでいて展望が良い。所々、紅葉を見ながら登るとすぐに頂上に着くがここからは展望はない。すぐに引き返して城址入り口まで戻る。ここでkenさん達を迎えに行った井さん、瀬さんを待つことにする。しかし中々帰ってこない。この辺は携帯が繋がらないから連絡の取りようがない。電車の着く時間からしたらもうとっくに来るはずだ。佐さんが井さんの車が置いてあるか路肩の車を探しに行くと少し降りた所に有ったようだ。我々がここに到着する前に早く着いて先に行ったらしい。今日はどうもすれ違いばかりだ。土地勘の無いところで携帯が使えないとしょうがない。

　我々も御主殿跡に向かう事にする。また石垣や曳橋を通って御主殿跡地に入っていくといました。。綺麗に整備された広い芝生の広場の中央にちょっと場違いな感じの一団がいるではないか。もうすでに宴会の準備はできていて席に座るとすぐにワインを勧められる。グルメの下さんが用意してくれた暖めて飲むワイン（ブリューワインというらしい）だ。一口飲んでみる。美味い。少し甘めだが口当たりが良いし何よりこの時期に外で飲むのに暖かいのが良い。会長からは良く冷えたビールをもらう。下さんからは更にクリスマスケーキを頂く。ワインにケーキまで用意してくれて感謝。ちょうど豚汁もできて早速頂く。旨い。大勢で鍋を囲むのは楽しい。白菜は国さんが持ってきてくれたもので、他にも漬物やらフルーツにつまみなど大勢の人から分けてもらう。私はちょっと珍しいものと思って横浜で買った天津甘栗をみんなに分ける。大勢で食事を作ると銘銘が少しずつでも色んなものが持ってこれるから豪華なランチになる。いろいろと段取りをしてくれた幹事に感謝。

　食べて飲んで話して宴会も終わり温泉に行くことにする。バス停までの道で紅葉が綺麗なところがあり、立ち止まって鑑賞する。バス停に着くとすぐにバスが来て一旦高尾駅まで戻り、そこからやまなみ温泉へマイクロバスで向かう。温泉にゆっくり浸かって寛ぐ。今日は歩き足りないがそれでも温泉は気持ちいい。温泉から上がり一室借りた部屋でまた宴会となる。佐さんが今まで行った山の写真をテレビに繋いで鑑賞会となる。自分が行けなかった山の写真や他の人たちがどんな表情をしていたかを見ることがでてきおもしろい。宴会もお開きとしてバス停に向かうと今日の陽気が嘘のように風が冷たい。やはり12月だ。バスを降りると後は寝過ごすことなく電車で帰るだけだ。