塔ノ岳(2004/12/30)単独


鍋焼きうどんが・・・

 寒くなってきたし鍋割山へ鍋焼きうどんを食べに行こう。以前1回行った事があるがそのときは大倉駐車場に車を止め二俣まで林道を歩いたが、二俣にも駐車場があり次行くときはそこまで入ろうと思っていたので、今回は二俣まで車で向かう。大倉から鍋割山方面を向かうが道が分からずまた大倉に戻ってしまう。大倉尾根に向かって歩いている人に聞いたが車でどう行くかは知らないと言う。困った。カーナビでは二俣という地名さえ載ってないしそれらしい道も載ってない。どうしよう。鍋焼きうどんに未練はあるが、遅くなるのもいやだし大倉尾根から塔ノ岳へ行くことにしよう。

暑い

 今日は平日で無料の駐車場に止め支度をして出発が丁度10時。最近2時間以内の楽な山しか歩いてないから体力が心配だ。暫く舗装路を歩く。登山道に入ると前を丁度いいペースの人が歩いていて少し離れて付いていく。しかし勾配が急になってきても全然ペースが変わらず付いていけなくなる。向こうは60代くらいだろうか。自分の体力の無さが情けない。暑くなってきて早くも喉が渇き水を飲む。今日は寒いから大して汗をかかないだろうと思い500mlのスポーツドリンク1本だけだが持つのだろうか?まぁ料理用に予備として水道水900mlあるから何とかなるか。タイツを履いてきたのだが余計だったかと後悔するが脱ぐ場所もないしもう少し登れば寒くなるだろう。

亀のように

 見晴茶屋手前に綺麗に椿が咲いている。この時期花が少ないから鮮やかな花は特に目に付く。大倉高原山の家前からは相模湾がすばらしい。ここでまた休憩し水を飲む。更に少し進むと樹上には雪が結構積もっていて白い花が咲いているようだ。駒止茶屋を過ぎると左手が開けて富士山が見える。少し雲がかかっているが青空に映えている。今日行く予定だった鍋割方面も見える。右手を見ると丹沢表尾根も見える。頂上からの展望が期待できる。更に進んでいくとやはり最近歩き足りないせいかだんだん足が重くなってくる。それに雪で滑るからロスが大きい。金冷やしの辺りで軽アイゼンを付けて更に進むが花立山荘手前の階段辺りからもう膝が上がらず一歩一歩亀のように歩く。

汗だく

 やっと花立山荘に到着する。ここからの富士山は先ほどより更に雲がかかってきている。右手を見ると三ノ塔や大山がくっきり。どの山も点々と雪化粧していて綺麗だ。登ってきたほうを振り返ると相模湾が綺麗だ。花立山荘ではおしること書いてあり帰りに寄ってみよう。頂上まではあと少しだ、出発しよう。花立山荘の前では子供達が雪で遊んでいる。親の姿が見えないが親だけ頂上まで行ったのだろうか?すぐに親が上から降りてきてほっとする。少し休んだ後は足が楽だがそれも束の間、すぐにまた重くなる。階段では足を揃えないと登れなくなってくる。苦しい。少し休んでは立ち止まりまた進むことを繰り返す。水も丁度500ML1本なくなる。あと少しだ。廃屋が見えてきてそこを過ぎるとやっと頂上に到着する。暑い。汗だくになってしまった。

雑炊

 頂上は木の段差が分からないほどの雪だ。荷物を置いて景色を眺める。富士山に愛鷹連峰、南アルプス、相模湾と素晴らしい展望だ。尊仏山荘に入りビールを買って外で飲む。しかし風が強くすぐに汗も引き寒くなってくる。上着を着て手袋をはめるがそれでも寒い。タイツを履いてきたが正解だったようだ。この時期標高差による温度差は大きい。鍋割山で鍋焼きうどんのつもりだったが一応予備として食料は買ってきたから早速鍋で雑炊を作る。お湯を沸かしておにぎり二つを入れ崩してから親子丼の素を入れれば雑炊の出来上がりだ。あつあつの雑炊をかじかんだ手で食べる。

お汁粉

 ご飯で少し暖まったがじっとしていると寒いから早々に下ることにする。先ほど山荘に入るのに外していた軽アイゼンを付けようとするが手がかじかんで力が入らずなかなか付けられない。やっと付けて時計を見ると13:40。下っていくとまだまだこれから登ってくる人もいる。泊まるのだろうか?ボッカの人も重い荷物を背負って頑張って歩いている。暫く歩くと頭上からピーピーと綺麗な鳥のさえずりが聞こえる。左上の木を探すといました。小さな体を小刻みにゆすりながら綺麗な声を出している。そっと写真に撮りその場を立ち去る。下りは楽で景色を見る余裕も出てくる。山並みが点々と雪化粧していて絵葉書のようだ。花立山荘に寄りお汁粉を頼む。外で食べようと思っていたが奥さんが中へ勧めるから山荘に入り熱いお汁粉を頂く。旨い。

暑い

 奥さんと少し話し今日は駿河湾が良く見えると言うから窓から見ると確かに煙のあがる大涌谷の右側奥に海が輝いているのが見える。小屋の中は他に客はなく静かだ。親父さんが寒くなってきたと言ってストーブに火を入れる。昔小学校にあった達磨ストーブで懐かしい。小学校では石炭を燃やしていたがここでは薪だ。お汁粉を食べ終わり挨拶をして外に出る。下っていくと雪が解けて歩きにくくなってきたから軽アイゼンを外す。下に降りていくとまた暑くなってくる。舗装路に出たところで喉の渇きに気が付き、そういえば下りは全く水を飲んでいなかったのだ。駐車場に戻り食堂でコーヒーを飲んで寛ぐ。後はのんびり帰るだけだ。


山行データ
山行日 2004/12/30 晴れ
塔ノ岳(1,491m)
コース 大倉駐車場(10:00)塔ノ岳(12:50,13:40)駐車場(15:40) 歩行数:25,100 水:登り(0.5L)下り(0L)
同行者 なし
ガイドブック 登山・ハイキング19丹沢山塊
温 泉 なし
写 真 塔ノ岳の写真

前の山行へ
前へ
トップページへ
トップ
次の山行へ
次へ

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送