金時山(1999/05/22)子連れ


2度目の山行

 前回大山に行った後、一度高尾山に行ったがケーブルカーで行ったため山登りに行った感じは全く無かった。もう少し山らしいところに行ってみたくてガイドブックを広げる。子連れのため距離が短く展望も良くて駐車場がある所を探してみる。すると箱根に昔金太郎が遊んだといわれる金時山というのが見つかる。何となく親しみ易そうだしここに決める。一姫一太郎を連れ支度をして車に乗る。公時神社にナビをセットして西に向かう。

高速で間違う

 ナビの案内を見ながら横浜町田ICより東名に乗り厚木方面に向かう。天気は良く展望が期待できる。厚木を過ぎるとナビから「ルートを外れました」とアナウンスが流れる。私はてっきり御殿場ICまで行ってから降りる案内だと思っていたが小田原厚木道路経由を案内していたようだ。そちらの方が距離的には近いのか。ナビを再セットしてそのまま直進する。高速は渋滞も無くやがて御殿場ICより降り、公時神社を目指す。

神社より登り

 箱根周辺は渋滞しているかと心配したが、神社までは土曜日の朝であることでもあり何事も無く無事辿り着く。しかし駐車場は既にほぼ一杯で結構人気があるようだ。何とか空きを見つけ止める。靴を履き替えザックを背負って子供達と出発する。さあ、2回目の山行だ。楽しみだ。

辛い登り

 歩き始めるとすぐ薄暗い林の中に分け入っていく。ゆっくり歩いていると次から次へと後ろから抜かれていく。みんな健脚だなと思いながら進む。少し歩いただけで汗だくになる。立ち止まって水を飲み先へ進む。そんな事を繰り返しながら徐々にきつくなる山道を進んでいく。それにしても急な登りだ。しかも石がゴロゴロしていて歩き難い。何度も休みながら進むとやっと矢倉沢峠からの道と合流する。ここからは急に人が多くなる。ハイペースの人もいれば我々と同じ程の人もいるし、ぐずる子供を宥めすかしながら歩く親子連れもいる。もう下ってくる人もいて狭い登山道は大賑わいだ。
 大人でも足がやっと届く程の大きな岩があると子供達はよじ登るように進んでいく。相当疲れが溜まってきたがまだ頂上には着きそうにない。ガイドブックに書いてある親子で軽いハイキングというのは嘘じゃないかと思い始める。やがてゆるい巻き道になると少し楽になる。息を整えゆっくり歩き最後の急登に備える。また大きな岩があり棒のようになった足を必死の思いで上げ、疲れてそろそろぐずりだした子供達にもうちょっともうちょっとと何度も繰り返しながら汗だくになって進む。

やっと頂上

 だんだん足を上げるのが苦痛になってきて挫けそうになる。子供達の「まだ〜」の嫌そうな声も大きくなって来る。それでも他の子連れが頑張っているのを見ると我々も頑張らなきゃと思う。そうこうするうち上の方から歓声が聞こえてくる。やった。もうじき頂上だ。はやる気持ちで頂上に飛び出す。目の前の景色に心底ビックリする。富士山が目の前だ。なんと大きな富士山だろう。登りでは全く展望がなかっただけに感動もひとしおだ。

素晴らしい景色

 へとへとに疲れきっていたので頂上のベンチに腰を下ろす。ホット一息だ。汗だくになった体に風が心地良い。息が整うのにしばらくかかり、すぐにはお腹が空かない。そうこうしている内に先ほどまで気持ち良かった風が冷たく感じてくる。寒い。5月とは思えないほどだ。ザックからジャケットを取り出して着るがそれでも寒い。子供達も寒くて震えている。1200m程の山でも風があるとこんなにも寒いものなのか。疲れと空腹のせいもあるのかと思い体を温めるため食事にする。ザックからおにぎりを取りだし食べ始めるが冷たく味気ない。暖かいものが恋しくなり小屋でおでんを買う。ところで雑誌に書いてあった金時娘とはどの人だろう。それらしい若い人はいないようだ。今日は休みなのかも知れない。
 テーブルに戻りおでんを食べる。旨い。周りを見ると小さいコンロでラーメンなどを作っている人がいて旨そうだ。羨ましい。今度買ってみようか。ビールや酒を持ってきて飲んでいる人も大勢いる。汗をかいた後のビールは旨そうだ。ご飯を食べ終わると少し寒さが和らぐ。それにしても雄大な富士山が素晴らしい。登りがきつかっただけに最高の気分だ。記念写真を撮った後、子供達は持ってきたスケッチブックに富士山の絵を書き始める。

怖い下り

 少し休んだ後じっとしていると体が冷える一方なので下ることにする。登りと反対側の乙女峠に向かう。こちらの道は大きな岩は無いようだ。しばらく急な下りを進むと少し傾斜が緩やかになるが道がV字状にえぐれていて小さな石混じりのため滑りやすく歩き難い。そんな道がしばらく進む。転ばないよう慎重に降りていくとやがて歩きやすい道になってくる。更に少し下ると乙女峠に到着する。ここからも富士山が望める。しかし頂上からの素晴らしい富士山を見た後だけに余り感動は無い。小屋があり大勢の人達が休憩していて休む場所がなく少し立ち休みした後また歩き出す。
 しばらく進むと今度は木の根が張り出した下りとなる。根っこに躓きそうで怖い。慎重に薄暗い道を進んでいくと沢の音が聞こえてくる。だんだん膝が痛くなってきてゆっくりと沢沿いの道をしばらく進むとようやく下の方から車の音が聞こえてくる。ほっとする。さらにゆっくり降りていくとやっと道路に飛び出す。着いた。長い下りだった。ここからはバス停一つ分ほど戻る事になる。

次はどこへ?

 疲れ切った足に舗装路を歩くのはきつい。足を引き摺るようにしながら漸く駐車場に着く。やっと着いた。しかし山登りはこんなにも辛い物なのか?私より随分年配の人でも元気に登っていたがただ単に私が運動不足なのだろうか?子供連れハイキングのガイドブックに載っている位だから確かに初心者向けなのだろう。もっともっと体力を付けてもっと高い山にも是非行ってみたい。それから山の道具もいろいろ欲しい物が増えてきた。特に小さいコンロは是非揃えて山頂でラーメンを食べてみたい。どこの山が良いだろうか?

データ

山:箱根町 金時山(1213m)
日時・天気:1999/05/22 晴れ
同行者:一姫一太郎
コース&時間:公時神社(2:00)頂上(60)乙女峠(60)公時神社
参考ガイドブック:親子の初めて山散歩




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