大菩薩嶺(2000/07/22)グループ


日和見2回目の参加

 昨年入会した日和見山の会だが、今年1月に一回高川山に参加しただけでなかなか都合が合わなくご無沙汰していた。リーダのkenさんより大菩薩嶺の案内が来る。今までは1000m前後の山しか登った事がないが、私が良く使っている子連れハイキングのガイドブックにも載っているくらいだから体力の無い私でも参加できそうだ。早速参加する旨メールする。2000mの展望ってどんなだろう?単純計算で1000mの山の2倍の感動だろうか?楽しみだ。

顔が分かるかな?

 7月22日、朝早起きして自宅を出発する。電車はどうも嫌いなので他の人と別行動になるが車で介山荘まで向かう。高速を降り塩山駅の近くを過ぎて登山口へ向かう。だんだん道が狭くなりうねうねと続く。やがて上日川峠に到着する。駐車場は既に一杯で何とか空いているスペースに駐車する。ここで待っている間にkenさんより電話がありタクシーで福ちゃん荘まで向かうらしい。私も福ちゃん荘へ向かう。ここからの道は更に狭く対向車が来るとすれ違うのが大変だ。道はでこぼこだしハイカーが歩いているので慎重に進める。やっと福ちゃん荘に到着するがここでも駐車場は一杯だ。随分と人気のある山のようだ。何とか駐車場の先の林道に邪魔にならないスペースを見つけて停める。福ちゃん荘前に戻って皆が来るのを待つ。
 1月に1回会っただけで半年も経つしわかるだろうか?心配だ。福ちゃん荘前のベンチには何故かビールを飲んでいる人たちがいてびっくりする。登る前に一杯なのかそれとも相当早起きして登ってきた後なのだろうか?

 今回は何人くるのだろう。待っている間に次から次へとタクシーがやってきてハイカーを下ろしていく。この辺のタクシーはハイカーで持っているのだろうか?それにしても人気のある山のようだ。今日は天気が良く気持ちいい。やがて2台のタクシーに乗ったkenさんたちと思われる一行が降りてくる。8人だ。「kenさん、こんにちは」と声を掛けると何故かきょとんとしている。後で分かったことだが、たーさんに声を掛けたようだ。

急な登り

 さて、全員揃った所で出発だ。kenさんよりコース地図をもらう。前に行った高川山の時もそうだったが、いつもkenさんが地図を用意してくれるようだ。今日のコースは唐松尾根から登るようだ。
 早速kenさんが先頭になって歩き出す。しばらくゆっくりしたペースで進む。次第に尾根の急登になってくると息が上がってきて苦しくなってくる。やはり初心者の私にはまだ2000m級の山は無理なのかと心配になってくる。息がぜえぜえしてきて、肩も痛くなってきた頃やっと休憩だ。ほっと一息ついて振り返ると南アルプス方面だろうか展望が素晴らしい。随分と登ったものだ。やはり今まで登った1000m前後の山とは高度感が全然違う。少し休んで更に上を目指す。勾配が急になってきて振り返ると怖いぐらいだ。

2000mの展望

 やがて大きな岩が見えてきて頂上に到着する。しかし、ここは雷岩で頂上ではないらしい。富士山は見えないが西側の展望は素晴らしい。ここから山頂まで行くことになるが武蔵さんは最近も来た事があり展望のない頂上には行かず、ここでみんなの荷物を見ていてくれるそうだ。お言葉に甘えて重い荷物を置き、頂上へ向かう。ここからは緩やかな道で10分ほどで山頂の標識がある頂上に到着する。展望がないとの話だったが、全く展望がないのにがっかりする。しかも虫が異様に多くとてもご飯が食べれる雰囲気ではない。すぐに武蔵さんの所まで引き返し目の前の雷岩の上に上がる。ちょっと上がるだけだがここからの方が更に景色がいい。やはり1000mの山と2000mの山では全然景色が違う。これで富士山が見えれば最高なのだが。

楽しい昼食

 景色を楽しんだ後、簡単に自己紹介となる。日和見山の会は山のベテランから私のような初心者まで年は20代から60代までと随分と幅広い会員を持った会のようだ。自己紹介の後、昼食になる。ザックからビールを出すと冷蔵庫で一晩凍らせたのがここまでの間に丁度飲み頃に解けている。旨い。kenさんはザックに段ボールを入れてビールがぬるくならない様に工夫をしている。なるほど、そういう方法もあるのかと感心する。武蔵さんからきゅうりの漬け物を頂く。汗をかいた後に塩気が喉に心地良く旨い。

 食後に何やらIHさんが怪しい行動をする。スティック状の何か粉末をそのまま喉に流し込んでいる。そばの人が何か聞くと砂糖、クリームが一体になったインスタントコーヒーらしい。普通はカップに入れてお湯を注いで飲む物なのにこんな飲み方をする人は珍しい。何でも以前山行中にへばった時栄養補給に試したらすごく調子が良くなったそうで、それ以来そういう飲み方をしているらしい。うーん、人それぞれだ。

楽な下り

 さて休憩した後、帰ることになる。下りは大菩薩峠経由だ。雷岩から少し段差のある箇所があるがそこを降りるとすぐに緩やかな稜線になる。歩きながら皆の色んな山行の話を聞く。中さんは以前大怪我をしてヘリコプターで運ばれたこともあるらしい。それでも山登りは止められないようで、心配する家族に今日は山登りではなく峠から景色を見るだけだと言って出てきたらしい。私には想像もできないような経験だ。今まで1000m前後の低山しか歩いていなかったが、これから少しずつ高い山にも登るようになるのであれば山岳保険にも入った方が良いのだろうか?

 下る途中に2000mの標識があり2000年記念と書いてある。毎年1mずつ上に標識ができるんだろうかなどと話しながら降りていく。なだらかな道を更に降りていくと、やがて大菩薩峠に到着する。ここには介山荘があり、みやげ物や軽食を出している売店がある。IHさんがカキ氷が食べたいと言って店に入っていく。店の人に頼んで持ち帰れる容器に入れてもらったようだ。それを食べながら子供のようにニコニコして緩い道を下っていく。話題豊富でなかなか面白い人だ。ここからは右に折れ西方向に福ちゃん荘に向かう。山荘のために林道が延びていて関係者だけ車が通れるようだ。その内頂上まで車道が通るようなことになったら嫌だねなどと話しながら進んでいく。やがてもう一つ山荘があり、そこからちょっとで福ちゃん荘前に到着する。

温泉

 さて、ここから麓の温泉に行こうという話しになり、温泉に向かう。来る途中に見えた大菩薩の湯だ。私の車に女性3人と武蔵さんが乗り、他の人たちは1台タクシーを呼んで下る事にする。上日川峠まではハイカーに気をつけながら狭い道を下る。峠からは舗装されたちょっと広くなった道を温泉に向かって降りていく。程なく温泉に着き湯に浸かる。山行の後の温泉はやはり気持ちいい。露天風呂も広々していて上々だ。風呂から上がり早速ビールといきたいところだが今日は車のため、コーラで我慢だ。軽食やお菓子を食べながら皆でゆっくりと寛いだ後、塩山駅に向かう。

 駅で別れて私は一人で自宅に向かう。今回は2000m超の山で付いて行けないのかと思っていたが、登山口の標高が高くまたkenさんの絶妙なペースで何とか付いて行くことができ、素晴らしい展望を楽しめた。ここは天気が良ければ子供連れでも大丈夫そうだ。是非また来てみたい。


山行データ
山行日: 2000/07/22 晴れ
山: 塩山市 大菩薩嶺(2,057m)
コース&時間: 福ちゃん荘→(唐松尾根経由)雷岩→頂上→大菩薩峠→福ちゃん荘
同行者: kenさん、武蔵さん、中さん、ひかるさん、IHさん、たーさん、かわさん、きむさん
参考ガイドブック: 親子の初めて山散歩
温泉: 大菩薩の湯
写真: なし


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