すっかり寒くなってきて綺麗な富士山が見たくなる。ガイドブックを広げると展望が良いと書いてある杓子山へ行ってみよう。カーナビに不動の湯をセットして出発する。特に問題なく、不動の湯まで着くがもっと先のゲートまで進めるようなので先へ向かう。少しするとゲートに到着し、何台か止まっていて駐車できない。ゲートの前は工事車両が通るのに邪魔になるだろうから停める訳には行かない。仕方なく少し戻り広い場所に路肩駐車する。靴を履き替えゲートまで戻る。しばらくは林道歩きだ。緩やかに少し登りながら進むとやがて大ザス峠に到着する。ここからは富士山も見え、ハンググライダーの基地になっていて大勢の人達が楽しんでいる。富士山や箱庭のような町並みを見ながら鳥のように飛ぶのはとても気持ち良さそうだ。暫く見ているが見る分には楽しそうだが初めて飛ぶときはきっとかなり怖いのだろう。怖がりの自分にはとても無理そうだ。

　少し休憩してから頂上へ向かう。途中からかなり急勾配になり、息が辛くなりだいぶ汗を掻く。急登を登っていくのは苦しいが途中から振り返ると富士山が見える。少し休憩する。さらに急登を登って行くと意外とあっけなく頂上に着いてしまう。大ザス峠から40分程だ。頂上では本格的なカメラで富士山を狙っている人達が大勢いた。富士山が雄大に眺められて素晴らしい。重いカメラを担いで来る人達の気持ちが分かる気がする。暫く雄大な富士山を眺めてお昼にする。天気が良くて気持ちいい。

　そばのハイカーと話してみると高座山から縦走してきたとのことだ。結構楽な行程だと言っていたが次来るときは高座山に行って見ようかと考える。ここからは他に鹿留山までも行けるようだが、まだまだ体力に自信がないし今日は早めに帰って温泉に寄ろう。下り始めると富士山を見ながらの急勾配だ。つんのめりそうで怖いくらいだ。慎重に下ると急勾配はすぐに終わり歩きやすい道になる。程なく先ほどのハンググライダー基地に到着しまた少し飛び出していくハンググライダーを眺める。何度見ても気持ち良さそうだ。

　更に下るとすぐにゲートを越え駐車した個所まで到着する。靴を履き替え不動湯温泉に向かう。温泉に到着し中に入る。露天は無かったものの空いていて気持ち良い。汗を掻いた後の温泉は格別だ。のんびり湯に浸かって風呂を出る。休憩室は別途料金が掛かるため自販機横のソファで休憩する。杓子山は富士山の展望が素晴らしく手軽に登れるから陽の短い冬の山行にも良さそうだ。是非また来てみよう。