沼津アルプス(2001/03/03)グループ


沼津アルプス?

 日和見山の会リーダのkenさんより山行案内のメールが来る。読むと沼津にアルプルがあると云う。本当だろうか?半信半疑だが興味が湧き参加表明する。どんなところなんだろう? インターネットで「沼津アルプス」を検索するといくつも出てくる。覗いてみると香貫山から、南へ横山、徳倉山、鷲頭山、大平山と五山を縦走するコースがあるようだ。駿河湾を見ながらの景色は期待できそうだ。

おや?

 当日の朝、支度をして出かける。電車にするか迷ったが車でドライブがてら行ってみよう。沼津駅に集合だからカーナビをセットして走り出す。厚木から小田原厚木道路を通って箱根に向かう。特に渋滞も無く大観山に到着する。芦ノ湖からの風が強く結構寒い。残念ながら曇りで富士山は見えない。トイレに寄って小用をしようと思ったらびっくり!防寒用のタイツの××の窓が無いではないか。どうやら慌てて後ろ前に履いてきたようだ。ここまで全く気が付かないなんて間抜けてる。一人苦笑いしながら個室に入り、履き替え気を取り直して外へ出る。

第一印象

 特に渋滞も無く沼津駅に予定より早く到着し、安い駐車場をあちこち探すが余り代わり映えが無く結局、駅前の駐車場に車を止める。後は駅前でkenさん達が来るのを待つ。やがて定刻になり改札からやってくる。メンバはkenさん、武蔵さん、増さんと、初対面のみかんさん、リッチさんだ。みかんさんはこの会には良く参加されていてメーリングリストでも発言があり名前だけは知っていたが会うのは初めてだ。ハンドル名や発言内容から想像していた通りの明るい人だ。リッチさんは新幹線で来たらしい。独身(貴族には見えないが)らしくリッチだ。

 駅構内に隣接するスーパーで早速みかんさんがお昼に食べる味醂干を買ってくる。今日は沼津と聞いて山頂で魚を焼こうと決めていたとの事だ。買った魚はなぜかkenさんのザックに入れる。本人いわく「魚の匂いが付くからヤダ。」なかなかちゃっかりした人だ。

登山口?

 さて、準備ができたところで駅前のバス停に向かう。目的の登山口に行くバスが良く分からない。kenさんが近くの地元の人に聞いて確認する。その人は「山には野犬がいるよ」などと脅す。顔つきからどうやら冗談のようだが。少しして来たバスに乗り込み街中を走り出す。すぐに目的のバス停に付き、運転手さんが親切に登り口を教えてくれる。ありがたい。降りてみるとまだまだ街中でとても登山口といった感じではない。標高は130mだし、山というより丘のような感じだろうか?

もう頂上?

 道の右手の民家の間にちょっとした道があり、そこから登るようだ。とても登山道には見えない。最初は意外と急な登りになっており、そこを登りきると緩やかな道になる。少し歩いたかなと思うと舗装路が見えてきて公園のようなものが見えてくる。もうここが頂上のようだ。あっけなさ過ぎる。事前に頂上まで道路があるのは分かっていたが、やはり歩いてきたのにそこに道路があるのは悲しい。公園のようなところから少し進むと小高くなっている展望台があり、そちらに向かう。富士山はやはり見えないが駿河湾がすぐ目の前でまずまずの景色だ。反対側の近くの山を見ると沼津アルプスと言われている山が幾つか続いているのが見える。結構距離がありそうだ。

焼き奉行

 早速、ご飯にする。Kenさんが持ってきた味醂干をみかんさんが焼き始める。煙が出てくると良い匂いがしてきて旨そうだ。kenさんが手を伸ばすと「これはまだダメ、こっちは良いよ」などとみかんさんが言う。鍋奉行ならぬ焼き奉行だ。私も早速焼けたアツアツのやつを分けてもらい食べてみる。旨い。ビールが飲みたくなるが今日は持ってきていないのが残念だ。増さんからはチーズを貰う。前に会った時も飴など分けてくれていろいろ気配りの利く人だ。いつもはおにぎりとか簡単な物だけだから、こうしておかずがあるのは嬉しいものだ。グループで来る楽しみでもある。

調子に乗って

 さて、食事も終わりどうするか皆で話すがkenさんの話では他の山に行くには、ここからは尾根伝いに続いているのではなく一旦市街地に下りてからまた登るらしい。標高はないものの全部歩くにはかなりの時間がかかるらしい。遅くなると遠方の人は辛いし、手軽なハイキングをモットーとしている会だし時間は早いが他の山には行かず、このまま下ることにする。登ってきた道と違う道を通っていくと数点の用具が置いてあるだだっ広いアスレチック広場があり、そこに寄ることにする。早速皆でロープにぶら下がって滑車ですべるのやロープに捕まって障害物を乗り越えるのなどで童心に帰って遊ぶ。見てるとみかんさんは何をやっても上手い。運動神経が良いようだ。武蔵さんも最年長だがとても元気だ。私は障害物を乗り越える物で降りるときに勢いをつけて降りたらロープで手の皮を擦りむいてしまった。調子に乗りすぎたようだ。暫く遊んだ後、芝に腰を下ろして休憩する。良い天気で気持ち良いものだ。

ちょっと暇つぶしに

 一休みしてから下ることにする。下りもあっけないほど簡単に市街地まで降りる。少し待ってやってきたバスに乗り沼津駅まで行く。ここで解散となるがまだ2時だ。せっかくこんな遠くまで来たのにこのまま帰るのは勿体無い。駅前ではリッチさんがうろうろしていて聞くと夕方の新幹線の切符を取ったらしい。一緒にどこか出かけないか声を掛け、駅前の観光案内図を眺める。海沿いに沼津御用邸という観光地があるようで、そこに行ってみることにする。駅前の駐車場から車を出し、カーナビをセットして走り出す。初対面でどんな仕事してるのかなど話しながら20分ほどで目的地に着く。

 着いてみると結構大勢の人が来ていて人気のあるところのようだ。案内板の説明を読むと皇族が明治時代に別荘のようにして住んでいた所らしい。中に入るとお茶席が用意してあり、ダンゴとお茶のセットが飲食できるようになっている。早速リッチさんと一緒に緋毛氈に腰掛けお茶とダンゴを味わう。中々旨く満足だ。梅の花が咲いている静かな庭園で花見にダンゴとはおつなものだ。食べ終わってから屋敷に入る。古い家具や学習部屋、台所、お風呂などを見て廻る。それにしてもかなりの広さだ。我々庶民の暮らしとは比べ物にならない。

また来よう

 しばらく皇族の暮らしを偲ばせる建物を見学し、外に出る。広い敷地を歩き、松林を抜けると海がすぐそばだ。風がとても気持ち良い。但し、囲いが有り海までは行けない。残念だが海沿いに勝手に人が立ち入らないようにしているようだから仕方ない。少し海を眺めてから戻ることにする。戻っていくと先ほどまで見学していた西附属邸とは別の東附属邸前に出るが今は公開してないようだ。そろそろリッチさんの新幹線の時間も気になってきたことだし、表に廻って邸宅を後にする。全く予備知識がなかった場所で余り期待してなかったが、結構見応えがあり良い所だ。

 駅までリッチさんを送り届け、家路を目指す。今日のハイキングは低い山一つだけでちょっと物足りなかったが御用邸に寄れたのは良かった。また沼津方面に来たときには寄ってみたいし沼津アルプスの他の山も歩いてみよう。


山行データ
山行日: 2001/03/03 曇り
山: 沼津市 香貫山(130m)
コース&時間: 登山口→頂上→登山口
同行者: kenさん、武蔵さん、みかんさん、増さん、リッチさん
参考ガイドブック: kenさんが用意したもの
温泉: なし
写真: なし


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