よく山の雑誌でも山で会った人からも三ツ峠からの富士山は綺麗だと聞く。それなら是非自分の目でも一度見たくなり今回は三ツ峠にしよう。ガイドブックを広げると登山口は幾つかあるようだが、北口登山口からだと駐車場もあり楽そうだ。早速カーナビをセットして登山口に向かう。渋滞も無く三ツ峠入口まで着きここからは狭い道路になる。慎重に進んで行くと駐車場に着くが既に一杯だ。何とかスペースを見つけ駐車できほっとする。やはりかなり人気の山のようだ。靴を履き替え歩き出すと左側に立派なトイレがあり、その反対から登山道が始まる。

　しばらく樹林の中を気持良く歩く。天気が良く展望が楽しみだ。やがて木のベンチがある所に出て少し休憩する。木々の間から見える山は御巣鷹山だろうか。更に登っていくと広い道になり木々が途絶え炎天下の中暑い。帽子やサングラスを持って来れば良かった。じりじりと炎天下の中を汗だくになりながら進むと道が二手に分かれ左は四季楽園と書かれているが右の道を進む。途中、道の左側にはアヤメなど綺麗な花が咲いている。更に進むと木無山の稜線に出て三ツ峠山荘が見えてくる。山荘前の展望台から雄大な富士山が見える。素晴らしい。天気は上々でこんなに綺麗な富士山を見るのは初めてだ。暫く雄大な富士山を楽しむ。

　写真を撮り少し休憩して先へ進む。すぐに木の全くない台地状の展望図のあるところに出る。そこから少し下ると右手には屏風岩が見えロッククライミングをしている人たちが見える。私には縁の無い世界だ。開運山へはここから急登となる。階段がきつくすぐ息があがるが距離は短く何とか登りきる。素晴らしい。ここからの景色は先ほどの三ツ峠山荘前からより更に綺麗だ。十分景色を堪能する。しかし頂上は狭く混んでいるからここでご飯は食べれない。先ほどの大地上の所まで戻りご飯にする。家で凍らせてきたビールが丁度飲み頃で旨い。ご飯を食べ始めると虫が寄ってきてうるさい。さっさと食べ終わり少し横になるが、それにしても暑い。何も遮る物が無いからじりじりしてくる。天気の良い日でも傘を持って来れば良かった。

　少しごろごろしていたが暑くて我慢できず下ることにする。帰りは御巣鷹山から大幡山を通って帰ろう。開運山を降り右手に進む。更に進んでいくと大きなアンテナが見えてきてどこが御巣鷹山の頂上だろうと思いながら進むとなぜか開運山に戻ってしまう。あれ、どこで間違ったんだろう？まぁいいや、来た道を戻ろう。三ツ峠山荘前から雄大な富士山は見納めだ。こんなに天気が良くくっきり見えるのはそうないだろうからじっくり目に焼き付ける。炎天下の中、広い道を足早に進み樹林帯の中に入るとほっとする。下るには傾斜もきつくなく歩きやすい。すぐに駐車場に着き後はどこか温泉に寄って帰ろう。次は真っ白な富士山を見に冬に来よう。