矢倉岳(2001/11/17)グループ


新松田集合

 今日は日和見山の会で矢倉岳だ。先月、家族連れで行ったがその時は山頂からの富士山は頭しか見えなかったので是非また行きたいと思っていた。日和見リーダのkenさんからのメールによると、登りは矢倉沢から、下りは万葉公園へのコースなので車でなく電車に乗り集合場所の新松田へ向う。天気予報によると晴れマークになっているがすっきりとは晴れていなくて少し心配だ。集合時間の30分程前に駅に着く。電車を降りてホームから連絡通路に上がると西に富士山が良く見える。4号目程まで真っ白に雪化粧して綺麗だ。天気が今一つで矢倉岳の頂上からもしかして富士山が見えないかもしれないと思いじっくりと眺めてから改札へ向う。

 改札を抜けると大勢のハイカーでバス乗り場が込んでいる。矢倉沢方面のバス乗り場も鈴なりに並んでいて皆が集合する頃にはバスに乗れないのではないかと心配になる。しかしすぐに臨時バスがやってきて並んでいた人達を乗せて出て行く。今日は人出が多く何本か臨時バスを出しているようだ。切符を買い他のメンバーで先に着いた人はいないかと廻りを見渡すと懐かしい顔に会う。まぼろしの日和見名古屋支部長の能天気さんだ。会うのは1年半ぶりくらいだろうか。話を聞くと前日の夜行バスで名古屋から帰って来たそうだ。お疲れ様です。他にも誰かいないかと思っていると「kenさんですか?」と知らない人に声を掛けられる。話を聞くと日和見初参加のNaさんだ。

 間も無くkenさん、MAYさん、初参加のSuさんがやって来る。全員集まったのかと思ったらkenさんが誰かと電話をしている。もう一人参加者がいるようだ。電話を終えたkenさんの話ではその人は既に待機中のバスに乗っているとの事だ。早速我々もバスへ向う。ところがバスは一杯ですぐに臨時バスが来るとの話でそれを待つ事にする。バスから先に乗っていたSaさんも降りてきて全員集合となる。今回の山行募集では直前までなかなか人が集まらなかったが、いざ集まると7人だ。晴れの天気予報のお陰だろうか。

やまかがしとこんにちは

 臨時バスに乗り矢倉沢へ向う。途中の車窓からも富士山が見える。綺麗だ。矢倉沢まで30分程で着く。各自準備体操をしてから登山口へ向う。私はこのルートは初めてだがkenさんと能天気さんはかなり前に来た事があるそうだ。バス停からすぐ右に入り少し進むと「矢倉岳ハイキングコース」の矢印を左に曲がる。農道を進んで行くと神社でT字路になっている。どちらか分からずkenさんが地図を取り出す。ここは左だ。だんだんと登りがきつくなり「車道の登りは疲れるね」、「ここが一番の急登かな」などと話ながら進む。

 突然kenさんが「あっ、蛇だ!」と叫ぶ。見ると道路の右側にやまかがしがいる。確か毒をもっている筈だ。体の横にオレンジ色の斑点があるのが特徴だ。刺激をしなければ大丈夫だろう。このようなハプニングもハイキングの一つの楽しみだ。

結構ある登り

 少し進んで農道がかなり狭くなってきたあたりで小休憩となる。メールでは初心者で歩くのが遅いから皆に迷惑をかけるのではと心配していたSuさんも全く問題なさそうだ。さすがkenさんの絶妙なペースだ。Saさんからみかんを貰う。お父さんが作ったものだそうだ。美味い。少し休んでから再出発だ。すぐに林道が終わりやっと土の道になる。足に気持良い。少し歩くと何だか眩暈がする。最近体調が悪く木曜日は仕事を休んだがまだ少し良くないようだ。それでも5分もすると眩暈がなくなる。しばらく林の中の道が続く。このコースは林が浅く薄暗い所は無い。

 ときどき後ろを見るとSaさんは熱心に携帯でメールをしているようだ。後で聞いたところメールではなく俳句を考えたのをメモ変わりに携帯に入れていたらしい。すごい。日和見ではめずらしい文学的な人だ。大分汗を掻いたところで休憩となる。Naさんは高崎からはるばるやって来たそうだ。前日に上野に泊まっての参加だと言う。ヤマケイに矢倉岳が紹介されていて参加を決めたらしい。それにしても前回来た時は万葉公園からのコースで楽だったがこっちのコースは結構歩き甲斐が有る。

条件反射

 休憩の後暫く歩くと東に開けた所から大山や丹沢が望める。また少し進むとここまで誰とも擦れ違わなかったが上からハイカーが降りて来る。まだ11:30頃だが早めに登って来たようだ。頭上の林が明るくなってきて頂上が近そうだ。赤松が混じるようになり道も平坦になってきて先に櫓が見えて来る。頂上だ。登りきると西に富士山の雄大な姿が望める。新松田の駅からも見えたが何も遮る物の無い山の上から見る富士山は格別だ。南には箱根の山々が良く見える。金時山、神山、明神ヶ岳、大涌谷の煙も見える。箱根と富士山の間には御坂山塊も見える。Naさんも景色に感動している様子だ。はるばる高崎からやってきた甲斐が有る景色だ。

 早速お昼ご飯にする。食べていると櫓に親子連れが登り4歳くらいの子供が海が見えると言って「海は広いな大きいな〜」と大きな声で歌い出す。全部歌いきると頂上にいた人達が拍手をする。誰かが「アンコール!」と叫ぶと子供が「鬼ー!」と言い返す。楽しい光景だ。私はいつものようにソーセージを茹でて食べる。美味い。ちょっと体調が気掛かりで持って来たビールを止めようかと思っていたがソーセージを食べると条件反射のようにビールが飲みたくなり、ザックから取り出して飲む。美味い。kenさんとMAYさんがおでんを作って差し入れてくれる。この時期になると暖かいものが美味い。さらにSaさんやMAYさんから柿とりんごを分けてもらう。今日は秋の果物が一杯だ。有りがたく頂く。皆さんありがとう。

芸術の秋

 ご飯を食べ終わり、ふとSaさんを見るとスケッチをしている。なかなか巧い。俳句にスケッチと文学的な人だ。今まで描いたスケッチも見せてもらう。どれも山の雰囲気が良く描かれている。スケッチを見せてもらった後、皆で櫓に登る。2mほど高くなるだけだが更に展望が広がる。北には丹沢の山並も見える。東には相模湾が見えるはずだが霞んで見えない。先程子供が登っていたときには見えていたようだが雲が増えてきたのだ。富士山も下の方から雲が増えてきて御坂山塊も見えなくなってきている。やはり午後になってくると展望が効かなくなるようだ。

万葉広場へ

 のんびり休憩し写真を撮り合った後、下ることにする。富士山を見ながら急坂を降りる。特に危ない所はなく、程なく山伏平に着く。
 山伏平からは緩い登りとなる。ゆったりと大きく半時計廻りに歩いて行くと左手が開けた所に出て今下ってきた矢倉岳が見える。ここから見ると紅葉が綺麗だ。写真を撮って先に進む。林の中を歩いて行き地蔵堂の標識を過ぎるとすぐに万葉広場の標識がある。バスの時間まで余裕が有るため万葉広場に寄っていくことにする。広場に上がるとまゆみの実がピンクに色づいていて綺麗だ。万葉集の詩歌が書かれている看板や木の名前の看板が所々に有る。木や草花の名前に疎い私には有りがたい。しかし、こういった看板を見てふんふんと分かったような気がするがどうせすぐ忘れてしまうのだ。綺麗な景色には感動するが木や草花の名前はどうも覚えられない。

 広場でのんびりした後バスに乗り関本に向う。バスの中でSaさんが皆の似顔絵を書いている。絵の才能に無縁の私には羨ましい限りだ。関本から新松田までバスを乗り継ぎ駅から小田急に乗る。海老名で降りる私と能天気さんはここで皆とお別れだ。今回初対面の人が3人いたが、また他の山行で会えるだろうか。


山行データ
山行日: 2001/11/17 晴れ
山: 足柄市 矢倉岳
コース&時間: 矢倉沢→(2:00,5200歩)頂上→(1:00,5000歩)万葉公園
バス賃:新松田→(30M,540\)矢倉沢
    万葉公園→(?M,900\)関本経由新松田
同行者: kenさん、MAYさん、能天気さん、Saさん、Naさん、Suさん
参考ガイドブック: なし
温泉: なし
写真: 矢倉岳の写真


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