鋸山(2001/11/23)グループ |
プロローグ | |
今日は日和見山の会で千葉にある鋸山にハイクだ。名前だけ聞くと随分手強そうな山に聞こえるが、ガイドブックによるとロープウェーもあり子供連れでも楽しめる山のようだ。千葉の山は遠いが前からガイドブックを見て行きたいと思っていた所で子供2人に聞くと行くとの返事。支度をして3人で7時に家を出る。横浜から京急にて京急久里浜まで行きバスで久里浜港まで向う。9時に港に着くとフェリーが泊まっており海が綺麗だ。
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再会 | |
さて、ここからは横田さんも乗るはずだ。早速電話するが通じない。まだ時間があるので後でまた掛けることにする。上空では鳶が大勢舞っていて、鳴き声が旅情を誘う。しばらく景色を楽しんだ後、横田さんに電話すると丁度切符を買う所だそうだ。上からタラップを見ているとすぐに横田さんが上がって来るのが見える。2ヶ月ぶりの雁ガ腹以来の再会だ。随分眠そうで聞くと明け方まで仕事だったそうだ。お疲れ様です。
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ゆったり気分で | |
間も無くフェリーが出発する。止まっていたときは小春日和で日差しが暑いくらいだったが、動き出すと潮風が冷たい。やはりもう晩秋だ。海には釣り舟が沢山出ている。天気も良く楽しそうだが何が釣れるのだろうか?岸辺を離れ航路に出ると視界一杯に海が見渡せ気持良い。普段の山行は車や電車、バスで行くがフェリーは気分転換には打って付けだ。ちょっと贅沢でゆったりした気分をたった500円で味わえるのは格安ではないだろうか?少し進んだ頃、西の方面を見るが霞んでいて富士山は見えない。残念だ。
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浜金谷集合 | |
横田さんと話をしていると突然「ボーッ!」と汽笛が鳴り2人でビックリする。可笑しい。何の前触れも無く驚きだ。その後、渡る船や海を見ているうちにすぐに金谷港が近付いて来る。心なしかこちらの海の方が汚れが少なく綺麗なようだ。山に眼を向けると幾つも連なって見えるがどれが鋸山だろうか?楽しみだ。間も無く接岸しフェリーを降り、海産物の土産物屋が並ぶ中を外に出る。
歩き出すとすぐにkenさんから電話が入る。丁度浜金谷の駅に着いたそうだ。5分程で駅に着くとkenさん、武蔵さん、まーさん、ITさんが待っている。武蔵さん、まーさんとも久しぶりだ。ITさんは今回初参加だ。これで全員集合。今日は8人だ。
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観月台 | |
早速登山口へ向う。しばらく細い車道を進んで行く。15分で登山口に着く。登山口から急な階段を武蔵さん先頭で登って行く。武蔵さんは元気だ。最初は目に見える所までの階段だと思いハイペースで登っていたが、一向に階段は終わらず息が切れて来る。やっとの思いで登りきるとそこは観月台という展望台だ。見下ろすと金谷港の眺めや九里浜まで見える。綺麗だ。写真を撮り一休みする。海から山に視線を転じるとこれから登る鋸山の尾根も見える。息を整えてから次へ進む。ここからやっと山道らしく土の道になって来る。歩くにはやはり土が良い。
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石切場跡 | |
少し登って行くと分岐が有る。右は山頂で左は石切場跡、洞窟とある。丁度左から戻ってきた観光客が「洞窟は良かったですよ」と言ったのでそちらへ向う。少し進むと石切場跡に出る。山を削った後が垂直になっていて圧巻だ。削り出して後は運ぶままになった石や石を加工する道具などが点在している。ロッククライミングは禁止されているようで誰もいない。kenさんが「横田さん、登って見てよ」と言うと、「僕、常人なんだから」と横田さんが返す。いつもの二人の楽しい会話だ。
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洞窟 | |
景観を楽しんだ後、洞窟へ向う。ここからはロープが張ってあり先に進めないので一旦少し戻り分岐を右に向う。やがて洞窟に出る。洞窟といっても石切場の続きで下の奥の方へ石を掘り進んだ後があり、少し水が溜まっているようだ。崩れやすそうで下までは降りられない。ここで話をすると声が木霊する。上を見ると削り出した石の底が真上にあり、かなりオーバーハング気味に削り取った石の真下にいるのだ。ここで地震などあったらひとたまりも無くペッチャンコだ。上から観光客の声がするので見上げると頭上に展望台があり、大勢の人達がいるのが見える。その展望台もオーバーハング気味にせり出している。次は戻ってあそこまで行こう。
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地獄覗き展望台 | |
洞窟を後にして先程の分岐まで戻り頂上へ向う。すぐに日本寺の北口だ。ここで拝観料(600円高い)を払い中に入る。すぐ左手に百尺観音が有る。岩を削り出した大きな観音様だ。この前で写真を撮る。この辺は観光客で一杯だ。階段を少し登ると展望台に出る。東京湾と三浦半島の眺めが綺麗だ。ここで昼食とする。いつものようにソーセージを茹でて食べる。ビールが美味い。昼食の後、地獄覗き展望台から下を見下ろす。高度感がかなり有るのと先程下から見てここがオーバーハングしている事を知っているので結構怖い。のんびりとくつろいだ後、展望台を後にする。
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山頂はまだか | |
展望台から大仏方面へ下る。少し行くと山頂への分岐が有る。ITさんは何度もここには来ているが山頂へはまだ行った事が無いらしい。展望台は290m程で一等三角点は329mらしい。時間も有る事だし皆で山頂を目指す。ここからは観光客が足を踏み入れる事の無い静かな世界だ。幾重にも重なった気持ちの良い落ち葉の道を歩く。少しずつ登りながら先へ進む。時々道が分かりにくい個所もあるが、踏み跡はしっかりしていて東京電力の監視ルートの看板があるので迷う事は無い。
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鹿の糞 | |
幾つかこぶを超えて行くと少し視界が開けた所に出る。一等三角点の標識も有りやっと山頂に辿りついたのだ。展望台から40分程の距離だった。廻りは木々が茂り一部を除いて展望は効かないがせっかくここまで来たので記念写真を撮る。それにしてもここまで来る人は本当の山好きしかいないようでひっそりしている。山に来た実感が涌いて来る。休憩していると一太郎がチョコボールを食べようとして見事に零してしまう。私が証拠写真を撮ろうとしているとまるで鹿の糞のようだと皆に笑われる。確かに地面に落ちたチョコボールはそっくりだ。そんなハプニングを後にして山頂を下ることにする。
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ヘッドスライディング | |
下りは軽快に進む。一太郎が調子に乗って駆けるようなペースで降りて行く。気をつけないと転ぶよと注意するがウンと生返事をして降りて行く。急な所はないけど大丈夫だろうか?と思っていると見事にヘッドスライディングするようにこける。ツルに足を絡ませたようだ。落ち葉がたくさん有る所で全く怪我は無い。それにしても見事なヘッドスライディングだった。最近少年野球を始めた成果だろうか?やがて先程の分岐点まで戻る。ここからは舗装された階段の道になる。
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山行の後 | |
道沿いには石仏が沢山有る。これが千五百羅漢だろうか。一太郎が帽子に笹の葉を付けて遊んでいる。擦れ違う人がくすくす笑っている。お茶目な奴だ。だんだん着ける草を増やし帽子の上が葉っぱだらけになる。横田さんがレインボーマンみたいだと言う。さながら木の化身か?更に下って行くと、大仏前広場に出る。大仏が大きい。写真を撮り休憩とする。結構歩いたものだ。
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宵の明星 | |
フェリーに乗りこみ甲板に出る。すぐに出航し今度は船上の人と成る。鋸山がだんだんと遠のき少しずつ少しずつ小さくなって行く。船の速度はなんて見事なんだろう。鳴き声に上を見ると月の廻りをカモメが飛んでいる。すぐに薄暗くなってくる。西には暮れなずむ夕焼けが綺麗だ。横田さんと子供達と夕陽を見ていると三浦半島の山に少しずつ少しずつ飲み込まれていく。それを夕陽が食べられて行くと話す子供達。やがて全く見えなくなり、急に暗くなった空に明るく宵の明星が現れる。綺麗だ。楽しい山行を締めくくるには最高の演出だ。素晴らしい。
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データ | |
山:鋸南町 鋸山(329m)
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