筑波山(2001/12/08)グループ


懐かしい筑波山

 今回は茨城の筑波山に日和見でのハイキングだ。筑波山はもう20年ほど前だろうか友達が学園都市に住んでいたので遊びに行った折バイクで行って以来だ。当時は山といえばバイクで峠道を走ることしか頭になく、まさか自分の足で登ることになろうとは夢にも思わなかった。一姫を車に乗せ朝7時に自宅を出発する。天気予報では関東一円晴れと出ているが空は一面雲だらけでこの後晴れるのか心配になる。湾岸線を進むと次第に雲が途切れてくる。
 羽田あたりで渋滞にかかり集合時間の10時に間に合うか不安になる。30分ほどで渋滞を抜けた後は順調に進む。やがて常盤道に入るころには雲一つ無い快晴となり筑波山からの展望が楽しみだ。

あれは日光の山か

 常盤道では渋滞もなく谷田部ICを降りてつくば市に入る。北へ向かう進路には遠く真っ白な雪を被った山がかすかに見えてくる。あれは日光方面の山だろうか?いつも近場の山を日帰りで行っているがいつか日光の方にも足を伸ばしてみたい。
 少し斜め右にはこれから向かう筑波山が次第に大きくなってくる。この辺は高い建物が何も無く平野の中にデンと佇む山はとても目立つ。双耳峰がくっきり見えるが左手が男体山、右手が女体山だろうか?やがて筑波神社への上り坂になり間もなく駐車場に到着する。10時10分だ。

神社より登り

 駐車場には既に何人か集まっていた。横田さん、aoさん親子(syo君、yu君)、iwaさん、naさんだ。横田さん以外は初対面だ。kenさん一行はまだのようだ。ここの駐車場は12月なのに結構埋まっている。さすがに日本100名山だけあって人気のほどが伺える。やがてkenさん号がやってくる。車から降りるメンバーは皆顔なじみだ。ihさん、たーさん、めーさん、ogさんの5人だ。これで全員集合となる。今日は大所帯で13人だ。全員そろった所で自己紹介して出発する。
 車道を少し戻り墓地の横を通って登山道に向かう。観光地だけあって土産物屋が並ぶ中を少し進むと神社に出る。大きな鈴のような鐘があるので記念写真を撮って先に進む。すぐにケーブルカーとの分岐があり、我々は登山道を進む。今日久しぶりに山行参加のihさんはまだ膝が完璧では無いようで大事を取りケーブルカーで向かうとの事だ。
 所々綺麗な紅葉の残る道を登っていく。さすがに13人だと列が長くなる。aoさんの子供2人は賑やかだ。家の子供達も似たような物だと思いほほえましくなる。途中休み休みしながら進む。naさんiwaさんの二人は健脚のようで先行する。ある程度距離があくと一旦休憩し最後尾が追いつくと再出発するような方法で進んでいく。

ケーブルカー

 やがて左手にケーブルカーの線路が見えてくる。丁度中間点のようで上下すれ違う場所だ。タイミング良くケーブルが動き出したのでケーブルカーが来るのを待つことにする。ゆっくりと上から下からやってくる。線路脇でこんなに間近で見るのは初めてだ。記念に写真を撮る。大勢観光客が乗っているのが見える。もうとっくにihさんは上まで行っただろうか?

男女川

 ケーブルカーが行ったのを見送り再出発する。だんだんと傾斜がきつくなってくる。やがて少し平坦になったあたりで男女川の水源に着く。しかし水量がとても少なく水溜りのようになっている。それでも百人一首にも歌われた由緒ある水なので少しだけ口に含んでみる。???いまいちだ。あまり飲まないほうが良いかもしれない。一姫も少しだけ飲んでみたがやはり美味くはないようだ。ここで12時近くになったので休憩をかねて軽食を取ることになる。iwaさん、naさんの二人はまだお腹が空いていないようで先に頂上へ向かう。残った面々はそれぞれおにぎりやらお菓子やら好みのものを食べる。

美幸ガ原

 軽く食べた後、頂上へ向かう。ここからは一登りで御幸ガ原に到着する。ベンチにはロープウェーで先に登ったihさんと男女川水源で休憩せずに先行したnaさんとiwaさんが皆の到着を待っていた。しかし御幸ガ原は回転する大きな展望台や土産物屋が並び神聖な山頂といった雰囲気は微塵も無く拍子抜けする。気を取り直して昼食とする。いつもは私が好んで食べている茹でたウィンナやお菓子やワイン(勿論たーさん)を周りの人から頂く。旨い。さらに自分で持って来たカット済のソーセージを小さな網で焼いて食べる。これも中々旨い。
 ご飯を食べていると足に鳥肌を起てていた一姫にihさんやnaさんが気を使って服を用意してくれる。有りがたい。私は全然気付かず慌ててザックからフリースを取り出しかけてあげる。

男体山、女体山

 ご飯を食べ終わってから男体山へ向かう。左手に向かい少し登ると20分ほどでもう男体山頂上だ。展望台があり景色を眺める。遠くは霞んでいるが天気は良くまずまずだ。展望を楽しんだ後女体山に向かう。一旦来た道を美幸ガ原まで戻り今度は反対側へ向かう。土産物屋を通りすぎると緩い登りになるがihさんは快調に歩いている。聞くと膝の具合はもうかなり良くなったようでそろそろ登山復帰できるそうだ。
 右手にカタクリの群落が咲くところがあり植生保護で立ち入り禁止になっている。ケーブルカー、ロープウェーで来れる場所なので時期には物凄い人出になるのだろうか?
 男体山へ行くより少し遠いが30分ほどで女体山に到着する。こちらには大勢の人達が写真を撮ったり展望を楽しんでいる。東方面はるか下方には霞ヶ浦が見える。初めて見るが結構でかい。日本全図の地図で見ても大きく載るだけの事はある。展望を楽しみ皆で記念写真を撮った後弁慶茶屋方面に下ることにする。一旦少し戻ると美幸ガ原と下りに分岐になり、ここでケーブルカーで下るihさんと分かれる。

岩、岩、岩

 下りはいきなり急な岩の間を降りることになる。syo君、yu君の2人は慣れているようでハイペースだ。下りが苦手な一姫も階段状になっている為大丈夫なようだ。それにしても石がゴロゴロしていて大変だ。大人より子供達の方が元気だ。このコースには名前の付けられた奇岩が多い。有名なガマ石、大仏岩、屏風岩、北斗岩、裏面大黒岩、出船入船岩などを通り過ぎる。
 北斗岩だっただろうか岩の下を背をかがめて潜り抜けられる所があり子供に続いて入ったらいきなり滑って転びそうになる。咄嗟に右手を横の壁に着いたが擦り傷になってしまった。下の石が少し斜めになっていて人の足跡でつるつるになっていたのだ。危ない危ない。さらに下ると母の体内巡りや弁慶七戻り岩が有る。これは大きな岩が両側から出っ張った二つの岩に微妙なバランスで乗っかっているのだ。地震でもあったら落ちそうな岩の下を潜り抜ける。

長い下り

 それにしても下りは長い。登りはそんなに距離がなかったようだが下りは想像以上に長くさすがに膝が痛くなってくる。今日は楽なハイキングだと思ってストックを持ってこなかったがここの下りでは必須アイテムのようだ。岩場の後は樹林の中を下って行く。長い長い下りをようやく降りて行くとやっと小さな祠のある広場に出る。祠の表に廻るとなぜかダルマが置いてある。長く伸びていた13人の列もようやく全員集まって休憩する。

下った後は温泉へ・・・

 休憩したあと筑波神社へ向けて下る。ここからは急な所はなく樹林の中を快適に進む。やがて車道が見えてきて登山口に辿り着く。廻りには旅館や土産物屋が多い。土産物屋を冷やかしながらkenさんたちは今日の温泉をどこにしようか相談する。土産物屋でもらった温泉の案内を見てそこへ向う。しかし温泉に行くともう営業時間を過ぎているようだ。近くの他の温泉にあたるがやはりやっていない。結局一旦駐車場に戻り他の温泉に行く事になる。
 駐車場に戻るともう4時半だ。私達は遅くなった事も有り残念ながら温泉はパスして直帰する事にする。kenさん達と駐車場で別れ帰路に着く。夕闇迫る中を遠く家路を目指す。筑波山はさすがに深田氏が百名山に選んだだけの事はあり、遠く麓から眺めた秀麗な双耳峰、男体山、女体山それぞれの頂上から見た眺め、歩き応えのある山道といろいろ楽しめた。また観光シーズンを外して来てみたい。

データ

山:つくば市 筑波山(876m)
コース&時間:筑波神社→(2:00)美幸ガ原→(20)男体山→(40)女体山→(2:00)駐車場
参考ガイドブック:親子の初めて山散歩
筑波山の写真




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