雷電山(2002/01/13)グループ


烏(カラス)

 今日は日和見山の会で青梅丘陵に有る雷電山だ。青梅方面は御岳山と日ノ出山しか行ったことがなく、どんなところか楽しみだ。ガイドブックを見ると標高は低く家族連れで手軽にハイキングができそうな所だ。一姫を連れて8時に家を出る。外に出るとやたら烏が大勢鳴いていてうるさいほどだ。ときどき尾長の鳴き声も聞こえる。空を見ると全面暗い雲で雨が心配だ。

小啄木鳥(コゲラ)

 駅に向かう道を歩いていると「アッ、コゲラだ!」と一姫が叫ぶ。見ると枝を落とした街路樹に雀くらいの大きさの鳥がいて頭を振ってしきりに幹を突ついている。その度に木屑が飛び散る。確かにコゲラかもしれない。こんなに間近で見るのは始めてだ。頭から続く縞模様が可愛い。電車の時間が気になり写真も撮らずに駅へ向かう。天気は良くないが普段見れない鳥が見れたので気分が良い。

鳩(ハト)

 駅より電車に乗り町田に向かう。町田でJRに乗り換えるのに駅前広場に来ると螺旋状のモニュメントがくるくる回っている。その一辺に行儀良く鳩が一列に並んでいる。なんだか可笑しい。なぜ片側の一辺にしか止まらないの?ぐるぐる回って目が回らないのかな?などと一姫と話しながら改札に向かう。JRに乗り八王寺経由立川に向かう。

タッチの差

 立川にて青梅線に乗り換えだ。乗り換え時間が2分しかないので急いで2番ホームに向かう。ところが通路を進むと青梅線の時間とホーム表示があり、次の電車は7番ホームからの出発だ。あせって子供の手を引いて通路を戻り階段を降り始めると出発のアナウンスが響く。まずい、急がねば。ところが結構込んでいて更に目の前には自販機に入れるジュースのケースを3つも抱えた人がいて押しのける訳にもいかない。やっと降りてドアに向かうと無常にも目の前で閉ってしまう。ああ、がっくりだ。
 仕方なく2番ホームに戻り次の電車で青梅に向かう。幸いなことに次の電車は大して待たずに来たのでホットする。しかし青梅から先の電車は本数が少なそうだ。間もなく青梅に着き時刻表を見ると30分も待たなければならない。大遅刻だ。日和見山の会リーダのkenさんに電話を入れ先に行ってもらうよう伝える。

さすが、kenさん!

 しばらく待ってホームに入ってきた電車に乗りこむ。嬉しい事に特別車両の展望車だ。座席が全て山側を向いて並んでおり景色が楽しめるようになっている。遅刻でガックリした後だけに良い気分転換になる。青梅の山並みを見ていると携帯が鳴る。出るとkenさんからだ。私達の為に軍畑の駅に青梅丘陵の地図を置いてくれたとの事だ。さすがkenさん、気が利く。有りがとう。すぐに軍畑の駅に到着する。はたしてkenさんが言っていた場所にちゃんと地図が有る。良かった。

黄鶺鴒(キセキレイ)

 地図を見ながら駅から北へ向かう。多摩川沿いの道だ。昔、蒲田に住んでいたことがあり多摩川というと広くて濁った川しか思い浮かべないが、さすがに上流ともなると水が澄んでいて綺麗だ。少し歩くと眼の端に何やら黄色く動くものが有る。何かと思ってそちらを見ると頭から背中が黒くお腹が鮮やかな黄色い鳥がちょんちょんと動いている。一姫に声を掛けると「キセキレイだ」と叫ぶ。始めて見るがとても綺麗な鳥だ。早速写真を撮ろうと思うが遠いので少し近づく。アッと思ったら逃げてしまった。遠景でも良いからまずは一枚撮るべきだったかと思うが後の祭だ。今日は始めて見る鳥が2種類もいてついている。榎峠登山口まではずっと車道が続き、遅れを取り戻そうとちょっと早足なのですぐに息があがる。漸く登山口に到着し喉を潤して一休みする。

鶯(ウグイス)

 榎峠からは急な階段を登っていく。ここからはずっと東南に伸びる道を進むようだ。今日は風も無く暖かい。少し階段を上がって行くと雷電山、名郷峠に向う標識が有る。他には山道と書いた標識があるが何方面か書いてなく不思議な標識だ。少し休んでから先に進む。少し傾斜が緩やかになった頃「ホーホケキョ」と鳴き声が聞こえる。随分早い鶯の声だ。

雷電山

 一休みして雷電山に向かう。緩いアップダウンを歩きながらまだ追い付かないかななどと考えながら進む。榎峠から30分程で上のほうから人声が聞こえすぐに人が手を振っているのが見えて来る。やっと追い付いたのだ。着くとそこが雷電山だ。kenさん、たーさん、横田さん、去年の日ノ出山以来の中さん、笹子雁ガ腹摺山以来のお座敷さん、初対面の国さんがいる。話を聞くと丁度これから先に進むつもりだったようだ。息を切らせて少し急いだ甲斐があった。雷電山の標識に私達へのメッセージを書いた写真まで貼って有る。有りがたい。私達も雷電山頂上に立ってみる。木が茂っていて展望は良く無い。

お昼ご飯

 先に進んで展望の良い所でご飯にするようだ。辛垣城址に向い20分程進むと右手に展望が良く少し広場になっている所が有り、そこでご飯にする。狭い場所に何とか平坦な場所を見付け銘々腰掛ける。早速持って来たミニステーキを焼こうとするが網を忘れた事に気が着く。仕方なく鍋で焼き始めるがすぐに焦げ初めて無理だ。結局水を入れて茹でる事になる。茹であがったのをお裾分けして私はビールを飲む。旨い。ご飯を食べているとおでん、グレープフルーツ、みかん、りんごと他の人からお裾分けしてもらう。有りがたい。普段のお昼の何倍ものご馳走だ。食後には生姜湯まで頂く。旨い。暖まる。ここからは展望も良いがこの辺の山は全然分からず何山だかさっぱりだ。

辛垣城址

 食後少し休憩し次へ向う。風も無く暖かい尾根道を歩いていくとやがて辛垣城址の麓に出る。ここから少し登るようだ。いきなり急な登りとなる。子供靴では滑って大変そうだ。怖くないか聞くと何とか大丈夫そうなので皆に着いて登って行く。木の枝が有る所はいいが何もないところは大人でも滑りやすく結構きつい登りだ。何とか上まで登ると平坦になった道を奥へ進む。
 程なく城址に着く。何の跡形もないが標識だけが有る。記念に写真に撮り下りに向う。登りとは違う道だが最初は結構急で滑り易い。皆、先にずんずん降りて行く。私の前に一姫がいるが恐々降りているので私が前に出る。少しずつ慎重に降りる。その後に国さん、お座敷さんがいるので心強い。何とか転ばずに山道まで下りホッとする。今日は高尾山より楽な道だと言って連れて来たのに山はやっぱり標高だけでは判断できないものだ。平坦になると何とか先行する人に追い付く。

どこで降りようか?

 先頭の方では横田さんとkenさんがどこまで歩いて降りるか話している。このルートは二俣尾、石神前、日向和田、宮ノ平それぞれの駅に降りる道が有るようだ。しかし歩いているとそれらしい枝道は有るが標識が無くやぶかもしれないので先に進む。その後送電鉄塔をいくつか超えながら進んで行く。もう結構歩いて疲れて来る。やがて車も通れるような林道に出ると日向和田への分岐が現れる。青梅の鉄道公園まではまだ結構有り、またの機会に来ようと話が纏まり日向和田方面に下る。ここからは急な所も無く20分程で登山口まで降りる。

蕎麦

 まだ四時前で早いが地元の横田さんの案内でそばを食べに行く。広い通りに何件か蕎麦屋があるが素通りし脇道へそれる。お目当ての蕎麦屋に着くが早くも今日の蕎麦は売り切れとのこと。残念。少し歩いてこれまた狭い路地の他の蕎麦屋に行く。こちらはやっている。奥の座敷に8人で上がりこむ。ここはかなり拘りが有るようで暖かい蕎麦は出していない。何にするか迷うが結局大人7人が十割蕎麦を注文する。一姫は余りお腹が空いてないと言ってボリュームの少なそうな青梅蕎麦(ゆず蕎麦、梅蕎麦、十割蕎麦の三色セット)を注文する。写真で見ると色合いが旨そうだ。待っている間、飾って有る書を見たり窓の外の梅の蕾を見てそろそろ咲くかななどと皆でおしゃべりする。胡座を掻いていると足が痛い。今日はかなり歩いたものだ。国さんも膝を伸ばしている。
 注文した蕎麦が順々にできあがる。青梅蕎麦は予想に反してかなりのボリュームだ。好きなだけ食べなと声を掛けて私は自分の十割蕎麦を食べる。腰が有って旨い。さすが食通の横田さんの案内する店だ。一姫は梅蕎麦が気に入ったようだ。残ったゆず蕎麦を食べてみる。ゆずの味と香りが強烈だ。ゆず好きの人にはこたえられないだろう。しかし残念ながらゆず嫌い(マーマレードも大嫌い)の私としては仄かな香りがする位のほうが良い。

白鷺(シラサギ)?

 食べ終わり支払をして外に出る。旨かったけどちょっと高い。2人分だと財布が随分軽くなる。多摩川を渡る橋の上で一姫が「あ、白鷺だ」と言う。川を見ると確かに白い鳥がいる。だけどこの時期に鷺だろうか?
 良く分からないがまあ好い。今日の山行は鳥の姿、声に随分楽しませてもらった感じだ。特にキセキレイの鮮やかな黄色が目に焼き付いている。是非また来よう。

山行データ
山行日: 2002年1月13日(日)晴れ
山: 青梅市 雷電山(494m)
コース&時間: 軍畑(25)榎峠(30)雷電山(50)辛垣城跡(1:45)日向和田分岐(20)日向和田登山口
歩行数: 軍畑(4400歩)雷電山(11000歩)日向和田登山口 計15400歩
同行者: 一姫、kenさん、たーさん、中さん、横田さん、お座敷さん、国さん
参考ガイドブック: 分県登山ガイド12東京都の山
写真: 雷電山の写真


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