大山(2002/01/20)単独


曇りなので

 週中までは天気の良さそうな土曜日に山に行く予定だったが金曜の朝、眼鏡を踏んづけて思いっきりフレームを曲げてしまう。仕方なく土曜日に眼鏡屋で直してもらって天気の悪い日曜日に出掛ける事になった。どこにしようかと思うが天気が悪いのに早起きして遠出する気にもなれず近場の大山に行く事にする。一太郎は野球だし一姫に天気悪そうだけど一緒に行くか聞いてみたが行かないとの返事で一人で出かける。朝の内は晴れていて、車中から西に富士山も見える。しかし大山の方は雲が掛かっている。1時間ちょっとで大山の麓に到着する。大山にはケーブルカー駅の下に市営駐車場が2箇所あるが、この時期は空いているだろうと思い第二駐車場(上の方)に行くと一杯で仕方なく少し下って第一駐車場に止める。600円だ。

肩が痛い

 靴を履き替えまずはケーブルカー駅の追分に向う。歩くには急な車道をゆっくり進む。土産物屋より手前で既に肩が痛くなる。最近の山行より多いのはストック2本、軽アイゼン、スパッツだけなのにどうしてだろう?手を後ろに組んでザックを支えるようにすると楽だ。20分程で追分駅に着く。
 ここからケーブルカーを右手に見送り階段を進む。すぐに広場に出て男坂と女坂に分かれる。登りは男坂から行こう。急な石段を進んで行く。大山は去年の5月にヤビツ峠から登ったが表参道を登るのは久しぶりだ。最近体力が付いてきたから随分軽がると登れると思っていたがこの登りは結構堪える。28丁目までの丁目石を励みにして休みながら進む。風が少しあるが急な登りで結構汗をかく。少し広くなった所から後ろを振り返ると町並みが眼下に良く見える。

霜の花は?

 あちこちに霜柱があるが先日城山に行くとき見た霜の花は見当たらない。やはり特殊な条件でないと出来ないのだろうか? 道端の霜柱に注意しながら進む。時々捨て犬だろうか悲しそうな声が遠くで聞こえる。突然すぐ下の方でガサガサと音がする。さっと野生の鹿が走り抜けて行く。そういえば所々、鹿に餌を与えないよう注意書きが有る。やがて13丁目の茶屋に着くが今日はやってない。更に進むと広場でMTBで来た若いグループが休憩している。良くここまで来たものだと感心する。少し進むと霜や雪が解け泥んこ状態になってくる。子供を連れて来なくて正解だった。ズボンが汚れないようスパッツを取りだし着けようとするが一年ぶりで前後を間違えたりする。その間に先程休んでいたMTBの連中が肩に自転車を担いで登って行く。すごい体力だ。
 何とかスパッツを着け終え再出発する。少し進むと抜かれたMTBの連中が必死に登っているのに追い付く。泥んこ状態の道では肩に担いだり脇に抱えたりしながら大変そうだ。ちょっと広くなった所で抜き返し頂上に向う。肩の痛みも慣れてきたのか余り気にならない。20丁目を過ぎるともうすぐだとの思いから体も軽くなるようだ。やがて鳥居が見え頂上に到着する。

チゲ鍋

 曇りがちだが頂上から相模湾が何とか見え、まずまずだ。今日は全く展望が得られないと思っていたからこれだけ見えれば十分だ。ご飯を食べようとシートを広げる場所を探すが地面は一面泥んこ状態でベンチは全部埋まっているしどこにも無い。仕方なく社殿の石垣に荷物を置き立ちながら食べることにする。じっとしているとすぐ寒くなってくるのでジャケットを着込む。今日はミニステーキを持ってきたのでそれを網で焼き始める。香ばしい匂いが立ち込めジュウジュウと旨そうだ。焼けたところでビールを開けつまみにして食べる。旨い。汗をかいた後のビールは最高だ。
 2枚のミニステーキを食べ終え次はチゲ鍋にする。一人分の野菜とスープの素、キムチが入った使い捨てのアルミ鍋だ。水を入れ火にかける。お湯が沸いてきたらチゲスープの素とキムチを入れ掻き混ぜる。旨そうだ。ぐつぐつ野菜が煮えたところで火を止め食べ始める。旨い。寒い冬に山の頂上で食べるには最高の食材だ。野菜を半分ほど食べ終わった所でうどんを入れ再度火にかける。頃合を見計らって火から下ろし食べ始める。旨い。チゲの辛さとうどんの相性も抜群だ。全部食べてスープを飲み干すと体がボカポカだ。これは良い。病み付きになりそうだ。

泥んこ

 相模湾を写真に撮り下ることにする。登る前から下りは見晴台経由と考えていたが泥濘が酷そうだしどうしようか悩む。そちらの下り口を覗くと予想通りだ。しかし次から次へと登ってくる人はいるし来た道の急な階段よりましかも知れない。スパッツもしてあることだしストックも2本出して見晴台へ向かう。木段を滑らないように気を付けながら下る。ストック2本あると安心だ。少し進むと日当たりが悪く道が締まっている。凍ってもいずぬかるんでもいずこういう所は歩き易い。両脇に雪の残る道を快調に進む。
 しかしまたすぐに泥濘の道になる。ストックでバランスをとりながら進む。こっちの道は風がなくビールとチゲ鍋のせいでジャケットなしでも暖かだ。転ぶことなくやがて見晴台に着く。ここも泥が凄い。ベンチは人が大勢でほぼ埋まっているが一番手前が空いていてそこに荷物を下ろす。肩が楽になる。

安全対策

 曇りだが多少の展望があり少し眺めた後、下社に向かう。ここからは急な道はなく、泥んこになる場所も無い筈だ。下り始めると予想通り道は乾いていて快適だ。逆にスパッツのゴムが切れないか心配になる。以前ここを通った時は一箇所だけ道の左側が少し崩れたところに鎖が有ったが、久しぶりに来てみると少しでも崖になっている所は殆ど鎖が付いている。去年このルートで死亡事故が有ったと新聞で読んだがそれで安全対策を強化したのだろうか?事故は低い山でも関係無く起こる事を私も肝に銘じよう。
 しばらく進むと滝が見えてくるが今日は全く水が無い。残念だ。そこからすぐに下社に到着する。ここでは鹿を飼っていて餌まで売っている。野生の鹿に餌を与えないよう注意書きをしながら人間の身勝手さが腹立たしい。少し休んで追分に向かう。女坂にするか迷うが下りで男坂を使ったことが無いので今回は登り下り男坂にする。すぐに急な階段だ。見晴台から短くして手に持っていたストックをまた伸ばして両手で突きながら下る。2本有るとやはり安定する。しかし頼りすぎは禁物だ。体重を掛けた状態で折れたら一大事だ。実際そういう事故も有るらしい。登りでも聞いた犬の悲しそうな鳴き声が聞こえる。やはり捨てられたのだろうか? 少し行くと前に3歳程の子供を連れた親子に追いつく。ヨイショヨイショと可愛い声を掛けながら一所懸命降りている。ちゃんと下まで行けるのだろうか? 階段が途切れたところで追い抜き先に進む。間も無く膝を痛めることなく無事追分に到着する。

風呂に饅頭

 ほっと一息入れ橋から景色を眺める。すぐそばに冬桜だろうか、少し花が咲いている。お茶を飲んで息を整えストックをザックに付ける。すぐそばの旅館で風呂に入ることにする。店に入ると大勢の客で一杯だ。風呂に入りたいと言うと735円だそうだ。前入ったときは600円位だったがいつの間にか値上がりしたのかそれとも正月料金だろうか?荷物を置いて2階に上がる。廊下突き当たりの男湯に行くとラッキー、誰もいない。早速独り占めの風呂に浸かる。山行の後の風呂は格別だ。熱い湯が気持ち良い。少しのんびりしてから上がる。下着を着替えると気持ち良い。1階の食堂に下りて靴を履く。バスなら気兼ね無くビールが飲めるが車なので残念だ。
 風呂上りの火照った体で駐車場に向かう。この辺の店で豆腐会席や猪鍋を一度食べてみたいものだ。更に下ると第一駐車場手前の大山饅頭本舗が目にとまる。中に入るとショーケースはガラガラだがまだ饅頭を売っているとの事。早速注文し出来たての饅頭を土産にする。すぐ隣の地酒の店にも寄ってみる。色んな種類があり利き酒が出来る様だ。手頃な値段のを1本買い駐車場に向かう。帰ってからのお楽しみだ。

山行データ
山行日: 2002年1月20日(日)曇り
山: 伊勢原市 大山(1252m)
コース&時間: 追分(35)下社(1:15)頂上(50)見晴台(20)下社(30)追分
歩行数: 登り8200歩、下り9200歩 計17400歩
同行者: なし
参考ガイドブック: 親子の初めて山散歩
写真: 大山の写真


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