弥三郎岳(2002/05/04)グループ


3ヶ月ぶりの山行

 雪の降る2月の鍋割山から早3ヶ月が経った。ずっと山に行けない生活を続けていてストレスが溜まりつづけていたが、やっと明日は山に行ける事となった。今回行くのは山梨の昇仙峡そばの弥三郎岳だ。ガイドブックには甲州富士見三景に数えられると書いてあり、展望が楽しみだ。日和見山の会への参加も1月以来で皆に会うのも楽しみだ。
 最近は寝不足でいつも朝起きるのが辛いが今日に限って6時きっちりに目を覚ます。すぐに外を見るが暗い雲が立ち込めている。大丈夫だろうか?早速新聞の天気図を見るが山梨方面は曇り後一時雨のマークだ。雨が降らない事を祈りつつレインウェアと傘をザックに仕舞う。手早く朝食を取り支度をして出発する。今日は車でなく電車とする。登り下りで別ルートになるかもしれないし、何よりGWで渋滞が恐ろしい。

再会

 八王子から特急に乗り換える。自由席は満席とのアナウンスがあり、指定席の空きを目指して先頭車両に行く。運良く空きがあり席に着く。甲府には6,7年前良く出張していたがその頃と比べると飛躍的に電車のシートが良くなっているのに感動する。ゆったりしたシートに寛ぎながら窓外の景色を堪能する。曇りで遠くの景色は望めないが線路から近い扇山、百蔵山、岩殿山は良く見え以前登った時の事を思い出すのも楽しい一時だ。
 やがて甲府駅に到着する。9:30で集合時間より30分も早く着いた。改札横のパン屋でコーヒーを飲んで時間を潰す。やがて時間になり改札へ向うと見慣れた服装のkenさんがやって来る。同じように人待ち顔の人がいて顔を合わせると去年12月に筑波山で会ったイワさんだ。二人と挨拶をしもう一人来る予定のマーさんを待つ。程なくkenさんの携帯に電話が入り。1本乗り遅れたようだ。次の電車でマーさんがやって来る。去年11月の鋸山以来だ。これで今日の参加者全員が揃う。イワさんは子供を連れて来る予定だったが急遽来れなくなったようだ。

新緑

 甲府駅の外に出ると人待ち顔の運ちゃんがいて早速タクシーに乗りこむ。運ちゃんの話を聞くと弥三郎岳のロープウェーは普段は20分間隔らしいがGW中は5分置き位で運転しているらしい。しかしロープウェー乗り場からは山道はないらしく我々はずっと北寄りの夫婦木神社に向う。市内を過ぎヘアピンカーブを幾つか過ぎるとやがて夫婦木神社そばの登山口に到着する。車から降り早速歩き始める。3ヶ月ぶりで足腰が衰えているか心配だ。舗装路を暫く歩き、やがて山道に踏み入れる。新緑の香りと小鳥たちの囀りを聞きながら歩くのは気持良い。ここ暫く待ち望んでいた感覚だ。

静かな山道

 歩き始めてすぐ一人のハイカーに抜かれて行ったが、その後は我々四人だけの静かな山歩きが続く。いつも喧騒とストレスの中に身を置いているが、こうして静かな自然に身を置いていると少しずつ伸びやかな気分になってくる。登り口がそこそこの標高が有るため、山道も急ではなく3ヶ月ぶりの山行にはうってつけだ。気持ちいい道を進んで行くとやがて人声が聞こえて来る。他のハイカーかと思ったらロープウェーの山頂駅が近いようだ。だんだん人声が大きくなりやがてパノラマ台に到着する。正に観光地で大勢の人でごった返している。

展望の頂上へ

 土産物屋の横を過ぎ頂上へ向かう。喧騒を抜け少し進むと梯子がありそこを抜けると花崗岩の岩山が見えて来る。その岩山に上ると360度の展望だ。曇ってはいるが,近くの湖や山並がまずまずの景色だ。南アルプスや富士山は見えないが、それでも雨の予報もあり展望を期待していなかっただけにこれで満足だ。この花崗岩の岩山は一つの大きな岩で碁石のような形をしているから端によると滑り落ちそうで怖い。そこからすぐ上にもう一つの岩山が有り、そちらへ向う。ちょっとした階段と鎖があり、観光客でも登れるようになっている。こちらには真中に3等三角点が立っていて何故かお賽銭が載っている。先程より一段高いが松が邪魔で一部の方角が見えない。それでも先程の岩山より空いているからこちらでご飯にする。今日は久しぶりの山行で体力が心配だったためコンロなどの荷物とビールは一切持たず、お握りだけだからすぐに食べ終わってしまう。そのあと景色を楽しんでいるとイワさんから卵焼きを勧められ,ありがたく頂く。旨い。今日は誰もアルコールを持ってきた人はいないようだ。その後、記念写真を撮り下ることにする。

白砂山

 パノラマ台まで戻り南の白砂山へ向かう。こちらも観光地から一転静かな山道となる。25分程歩くと白砂山に到着する。花崗岩砂で白い砂浜の様な場所だ。以前日和見で行った日向山(雁ガ原)のようだとkenさんと話す。右上の方には先程までいた弥三郎岳の碁石のような頂上が見え観光客やハイカーが大勢いるのが遠望できる。ここでも記念写真を撮り、後は下るだけだ。

バスが無い

 白砂山から緩やかな良く整備された道を獅子平に向かって進む。落ち葉がふかふかに積もった歩きやすい道を進むのは気持ち良い。これなら子連れでも来れそうだ。いつか連れてきてあげよう。1時間ほどで民家が見えてきてやがて道は舗装となる。15分ほど下ると川のせせらぎが聞こえてきて橋を渡るとバス停がすぐそばだ。運の良いことに時刻表を見ると5分ほどでバスが来るようだ。しかし喜んだのもつかの間,マーさんがよく見ると土曜日でも休日だと更に1時間待たないと来ないようだ。

ワイナリー

 ここで1時間ボーッと待ってもしょうがないので歩く事にする。10分ほど歩いた頃だろうか「マウントワイン すぐそこ1km」の看板が目に入る。俄然勢いを増した我々はワイナリー目指して歩き出す。車向けの看板ですぐそこと書かれていても歩くと結構有る。それでもバス停を幾つか過ぎるとやがて小さなワイナリーが見えてくる。工場は休みだが売店がやっていて入ってみる。期待を裏切らず試飲ができるようだ。早速テーブルに陣取り店員が出してくれた試飲のワイン6種ほどを次々に飲み比べてみる。酒には強くないが今日はバスだから気兼ね無く飲める。疲れた身体を椅子に預けワインを飲んでいると時間が経つのを忘れそうだ。すぐにバスの時間がせまり,口当たりが良く気に入ったワインを土産に買い店を出る。程なく来たバスに乗りほろ酔い気分で駅に向かう。
 久しぶりに山を歩いたが自然の中を歩くのはやはり気持ち良い。溜まりに溜まったストレスがすっきりと消え爽快だ。また、時間を作って山に行こう。

山行データ
山行日: 2002/05/04 曇り
山: 山梨市 弥三郎岳(1058m)
コース&時間: 夫婦木神社(50)パノラマ台(20)頂上(40)白砂山(1:15)獅子平バス停
歩行数: 登山口(5100歩)頂上(9000歩)バス停 計14,100歩
同行者: kenさん、イワさん、マーさん
参考ガイドブック: 分県登山ガイド14山梨県の山
写真: 弥三郎岳の写真


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