嵯峨山(2003/02/09)グループ


久しぶりに千葉の山へ

 最近ご無沙汰の日和見山の会だがリーダのkenさんよりMLに案内が有り次の山は千葉の嵯峨山だという。水仙が有名なところらしく早速インターネットで検索すると水仙の日本三大産地の一つらしい。水仙ロードという名もつけて町で観光にも力をいれているようだ。集合場所は蘇我駅だというが遠いし水仙を見に行こうと一姫に声を掛けるが乗り気でないしどうしようか迷う。その内参加表明も増え、2台で行く車の席も埋まってきて直前に参加表明をする。電車の時刻を調べると大和を5:42に乗らなければいけない。寝坊しないように気をつけよう。それにしても天気予報では雨マークも付いていて心配だ。

山一前で集合?

 当日朝5時に起きて支度をし駅へ向かう。雨が上がったばかりのようで道路は濡れていて雲は厚く暗くしかも寒い。この天気で本当に回復するのだろうか?横浜駅で初めてホリディーパスを買う。2040円で首都圏のJRを一日乗り放題だが中央線方面だとこちらからだと割安にならないから今まで縁が無かったのだ。東海道に乗ると朝の早い時間でも結構人が多いのにはびっくりする。東京から殆ど縁の無い総武線に乗り換える。乗り場がわからず少しうろうろしたが何とか予定していた電車に間に合う。千葉からは更に縁が無い内房線に乗り換え蘇我駅で下りる。もちろんここで下りるのは初めてだ。

 西口の山一というパチンコ屋そばの集合場所に向かうとkenさんとたーさんが待っている。挨拶をして他の人を待つとすぐにIさんがやってくる。久しぶりだが元気そうだ。すぐにリッチさんもやってくるがkenさんの他にもう一台車を出すSさんが来ない。kenさんが電話をすると山一というパチンコ屋の前に既にいるという?話してみると東口にも同じく山一というパチンコ屋があるようだ。紛らわしい。

ここにもバブルの名残が

 東口に行き合流する。私は初対面で挨拶をする。若い女性だ。今日は全員で6人で途中ではぐれるといけないから地元のたーさん、リッチさんがSさんの車に乗り私とIさんはkenさんの車と3人ずつで出発する。すぐにはぐれるが集合場所を決めてあるから大丈夫だろう。松ヶ丘ICから高速に乗り木更津北ICで下りるとSさんの車が待っている。ここからKenさんが先行して南下する。途中一回迷うが後は順調に空いた道を走る。あちこちにゴルフ場の看板があり千葉は山登りには向いてないが平坦でゴルフには向いているところだとつくづく感じる。途中、かずさアカデミアパークというだだっ広い整地された区画を通る。kenさんの話ではバブル期にバイオ関係の企業を誘致しようと整備したらしいがそのまま頓挫したらしい。町並みを見ると筑波学園都市を真似たような感じだ。夜になると怖そうな建物の無い整地された場所を過ぎると急に道が狭くなりすれ違いに気を使うようになる。

登山口はどこ?

 単調な道で滅多に助手席に座ることは無く今日は早起きだったから眠くなってくる。やがてR410から長狭街道に右折し保田方面に西進する。鋸南町に入り小保田の辺りでそれらしい左に向かう道に入るが違うようだ。更に保田方面に向かうが港までの案内が出てきてどうやら行き過ぎてしまったようだ。丁度、反対側を山登りの格好をした人が歩いていてUターンして道を聞く。運が良いことにその人も嵯峨山に行こうとしていたらしい。車に乗ってもらい案内を頼むとバス停を幾つか越え小保田バス停の辺りから左に入っていく。それにしても道路沿いには何も看板が無くもっと積極的に観光案内しているかと思ったが意外だ。道は凄く狭くなりゆっくり進むと5台程止まれる小さな駐車場に到着する。

早速水仙が

 その人は直接嵯峨山には登らずぐるっと回って歩くと言うのでお礼を言って別れる。駐車場からは正面にそれらしい山容が望める。kenさんの話では千葉では300mを超えると高山だから今日の山は316mもあり高山らしい。支度をして歩き始める。すぐに左側に白い水仙が咲いている。早速写真に収める。家の水仙はやっと芽が出始めた頃なのに気候が随分違うものだ。そういえば来る途中には車窓から何と菜の花も見えていた。歩いていくと今度は右手に広い水仙畑がある。一面に白い花が満開で良い香りが漂っている。水仙は殆ど香りがしないものだと思っていたがこれだけあると香りがはっきり分かる。入口には地元の人が立てた看板があり、花を持ち帰らないように書いてある。非常識な人はどこにでもいるようだ。

頂上へ

 道は昨夜の雨で急なところは無いのだが滑りやすい。すぐに丸太橋が架かった沢を渡り少し登ると今度は水仙畑を見下ろせる所に出て一休みする。朝は暗く曇っていたが今は回復して日差しが暖かく気持ち良い。ここから暫く緩い滑りやすい道を歩いていく。やがて行く手にロープが張られ道は右手に登るようになる。今までは緩やかな道だったがここから急な登りとなる。滑らないようにロープに捕まりながら登る。だんだん山道らしくなってくる。何箇所かロープのあるところを登って行くと小さな広場になっている場所に出る。ここが水仙ピークだろうか?斜面には一面に水仙が咲いていてずっと下まで真っ白だ。振り返ると保田港やその右手には鋸山が見える。

 Sさんが持っているガイドブックを見るとここが水仙ピークだとしたら頂上はもっと先らしい。少し体調が悪くここで休んでいると言うIさんを残し先へ進む。その先は痩せ尾根になり少し足場の悪い所もあるから慎重に通過する。ちょっと下って登り返すと頂上の看板がある山頂に到着する。しかしここからは展望は余り無い。それでもせっかく来たんだから各自写真を撮る。丁度そこに他のハイカーもやって来たので集合写真を撮ってもらう。

いつものワインは?

 頂上を彼らに譲り先ほどの水仙ピークまで戻る。ここで昼食とする。私が99円shopで買ったうどんを温めているとリッチさんが自分の家の近くにも99円shopがありよく利用するらしい。リッチさんは何でもリッチかと思いきやリッチな旅行をするために切り詰める所は詰めているようだ。99円shopはよくある100円shopと違い生鮮や果物、冷凍食品まであるから独身者や山に持ってくる食材を買うには便利だ。今日はいつもワインやらお酒を持ってくるたーさんだが珍しくアルコール抜きのようだ。下に降りてからのビールを期待しているのだろうか?

初滑り

 さて、各自食べ終わり来た道を下り始める。しかし滑りやすい道はロープに捕まりながらでも気が抜けない。まぁ谷底まで落ちるような所はないから転んでも大事には至らないだろう。慎重に下りていくがロープを跨ぐところでバランスを崩し思い切り後ろに転んでしまう。しかしザックが体を受け止めてくれたから問題ない。今年の初滑りとなってしまった。泥道は雪道より始末が悪く靴は団子になるし転べば汚れるから嫌いだ。急坂を下りきるとほっとする。途中の水仙畑では風向きで水仙の香りがフワーッと漂い素晴らしい。花と香りを楽しみながら下っていくと駐車場に到着する。

お目当ての食堂

 保田港に向かうと水仙ロードと書いた看板が有りどうやら山ではなくこの辺を観光地として売り出しているようだ。花束を持った観光客も歩いていてちゃんと栽培した水仙を売っているようだ。山は水仙畑を荒されたくないからか道路から入る所にさえ看板を置いてないのだろう。海岸に出るとすぐにお目当ての「ばんや」という店が見えてくる。広い駐車場があるが殆ど満車状態で、何とか空きを見つけて店に向かう。店の入口はごった返していて身動きが出来ないほどだ。受付簿にSさんが記帳し順番を待つ。そばには生簀があり今朝取れたての魚が泳いでいる。やがて呼ばれ奥のテーブルに着く。早速Sさんがお茶を取りに行く。おしぼりとお茶はセルフサービスとなっているようだ。Sさんは車の運転もキビキビしているし何かと気が利く人だ。

でかい

 テーブルにはメニューは無く、壁に貼られたメニューを見ながら各自何にしようかと考える。見ていると店員が次々と品切れの札をメニューに貼っている。寿司も八カンのネタが元々全部違ったようだが店員が書き換えるたびに同じネタが2品になったりしている。結局全員並寿司を頼みリッチさんは穴子の天婦羅を追加、Iさんは鰯の唐揚を追加する。すぐに穴子の天婦羅がやってくるがその大きさが凄い。大きな穴子を二つに裂いて丸揚げしたものだが皿からはみ出しているほどだ。デカイのでリッチさんは皆にも勧めるが私はまだお腹が空いてなく寿司も来ることだし遠慮する。少し分けてもらったIさんとリッチさんが言うにはその辺で食べる穴子とは全く別物で口の中で穴子の身がホクホクとほぐれるらしい。塩だけつけて食べると美味しいかもしれないと言う。

豪邸漫才

 次に鰯の唐揚が来る。Iさんに勧められ1本頂く。カリッと揚げてあり頭から尻尾まで旨い。新鮮で全然臭みが無いのだ。Iさんが頭と尻尾を残すとすかさずkenさんが全部食べなきゃ駄目だよと言うと、Iさんはお姫様だからと言い返す。それから寿司が来るまでの間、リッチさんとIさんの家とどっちが豪邸かなどの話題になる。リッチさんの家は高い塀がありその上を猫が3列で歩けるほどだとか万里の長城のようだとか明治から続く由緒有る家だとかIさんの家はガラスが全てダイヤモンドで塀は大理石だとかリッチさんとIさんで漫才のように話が続く。それだけ話してもまだ寿司はこない。

旨くて安い

 近くのテーブルで我々より後から来たのに食べ終わり帰る人までいて呑気な我々もさすがに忘れられているのかと思い、店員に催促する。するとすぐに8人前の寿司がやってくる。やはり忘れられていたらしい。どんな味か楽しみだ。穴子、イナダ、メダイ、スズキ、太刀魚、金目鯛とある。金目鯛の寿司は初めて食べる。身が柔らかくてとろけるようで旨い。太刀魚も柔らかい。太刀魚は近くのスーパーでも刺身が買えるが全然別の魚のようだ。他の魚も朝獲れたての鮮度で素晴らしい味だ。これで850円は絶対安い。これだけ混むのも当然だ。全部美味しく平らげ満足する。鰯の唐揚だけ少し残ったがこの店は量が多いのでも有名で残したものはタッパに入れて持ち帰りが出来るようになっている。

今日も満足

 外に出て土産物屋を見て回る。スルメや鯵の開きなどがあるが無難なところで鯵の開きを土産に買う。kenさんは水仙の花を買ってきて帰路に向かう。来た道を戻り蘇我駅でIさん、Sさん、たーさんと別れ千葉駅でkenさん、リッチさんと別れ電車の人となる。久しぶりに千葉までやってきたがこういうお気楽ハイクもまた良いものだ。


山行データ
山行日: 2003/02/09 晴れ
山: 鋸南町 嵯峨山(316m)
コース&時間: 駐車場(10:30)水仙ピーク(11:30)頂上(11:50)水仙ピーク(12:00,12:35)駐車場(13:15)
同行者: kenさん、Iさん、Sさん、たーさん、リッチさん
参考ガイドブック: 分県登山ガイド11千葉県の山
温泉: なし
写真: 嵯峨山の写真


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