南郷山〜幕山(2003/02/22)単独


梅を見に

 2月も中旬になり毎年恒例の梅を見に行くことにする。いつも湯河原梅林か奥多摩の吉野梅郷だがこの時期なら湯河原が満開だと思い家族連れで行くつもりでいた。しかし木曜あたりから家族が次々と風邪に罹り、私も少し風邪気味でしかも発病から3週ほど経つ帯状疱疹がまだ痛いが、動けないほどではなく一人で出かける事にする。

 朝5時に目覚ましをセットしたが起きたらもう6時を過ぎている。慌てて支度をして6:45に家を出る。先週同様西湘バイパスを通り湯河原に向かうが早川出口から渋滞に嵌ってしまう。やはり出発が遅すぎたようだ。真鶴道路との分岐を一般道に入ってからは順調で後は駐車場が空いているかが気がかりだ。しかし駐車場に着くと第4駐車場までは一杯だが第5駐車場に止めることが出来た。以前より駐車場も増やしたようだ。料金も300円と安い。(第4までは500円)先週強羅に行った時は1日1000円だったから3分の1以下だ。

通行止め?

 支度をして早速梅林に向かう。川の横を歩いていくと公園に到着するが遠景にもまだまだ3部咲き程度なのが見えがっくりする。あと1,2週後に満開となりそうだ。それでも期待して来た観光客が大勢で公園はごった返している。その喧騒を横に川沿いに大石ヶ平方面へ歩いて行く。今日は城山と幕山あるいは南郷山と幕山を歩こうと思っていたが林道から城山へ向かう道には林道工事中で通行止めと書いてある。しかしそちらへ向かうハイカーもいる。どうしようか少し考えるが少しだけ標高の高い南郷山に行くことにする。その分岐を右に折れ歩いていくと今度は幕山までの林道も通行止めと看板が出ている。本当に行けないのだろうか?せっかくここまで来たのに引き返すのも馬鹿らしいしどこまで行けるか取合えず進むことにする。

自鑑水(自害水)

 前方には何山か分からないが見えてきて右手には幕山がすぐ近くに見える。殆ど平坦な林道を歩いていくとやがて大石ヶ平に到着する。どうやら通行止めはもっと先の林道らしい。登山道は始めは両脇の笹が広く刈られていて見通しが良く歩きやすい。しかし途中から両脇の背の高い笹がトンネルのようになってきて見通しが悪くなる。暫く進むと見通しがよくなり南郷山との分岐に出、左に折れる。暫く林の中の気持ち良い道が続く。すぐに舗装道路に飛び出すがどっちへ行くのだろう?私の前にも迷っている二人連れがいてどっちだろうねと話していると(ザックを降ろして地図を見れば済む事なのだが)右手からこっちへハイカーがやって来たので聞いてみると右手の自鑑水の標識を入れば良いと教えてもらう。その道を入っていくと小さな窪地があり自害水(自鑑水)の看板が建っている。源頼朝が戦に負け落ち延びていくときにこの池に映ったやつれた自分を見て自害しようとしたらしい。しかし今は水が枯れていて当時の面影はない。

南郷山

 さらに進むと下りとなり、また舗装道路に飛び出す。今度は南郷山の標識があり左に少し進むと山が見えてくるが結構急に見える。道路から入る登山道は狭い急な階段がずっと上まで続いている。登り始めると上から降りてくる人たちが多く狭いのですれ違うのに苦労する。急な道を息を切らせて登っていくとすぐに標識のある広場に出る。しかしここは頂上ではなく更に5分ほど笹の茂る道を右に進む。すると人声が賑やかに聞こえてきて足の踏み場もないほどごった返している南郷山頂上に到着する。

 時間は11:40でここでお昼にする。何とかスペースを見つけシートを広げて座る。早速ソーセージを茹でて紙パックの酒を飲む。旨い。酒は弱いほうだから一つ飲むだけで気持よくなる。そのあと今日はうどんを温める。具には99円ショップで買ったシーフードミックス、舞茸を入れ煮込むと水が多すぎて吹きこぼれてしまう。食べてみると味が薄い。水の量を間違えたようだ。いつも900mlのペットボトルに水を汲んでくるのだが目盛りがないから目分量で入れていて多少味が濃くなったり薄くなったりだ。

幕山

 食べ終わってから一通りぐるっと見渡すと幕山の他にも近くの山が幾つか見えるが何山か分からず山座同定ができない。天気も良くないから幕山へ向かう。急な下りを降りるとすぐに道路に出てその先をまた山道に入る。幕山の分岐まですぐに着いてそこから登りとなる。以前来たときはそんなに広い道ではなかったが随分と道が広げられていて歩きやすいのは良いのだがそれだけ自然破壊が進んでいるようで痛々しい。階段状の道を登っていくと幕山頂上に到着する。

 ここは南郷山に更に輪をかけて人がごった返している。服装を見ても山歩きの格好でない人が多い。梅林から誰でも簡単に登れるからだ。ここからは海が見えるだけ南郷山より展望は良い。しかし天気が悪いから近くの真鶴半島くらいしか見えないのは残念だ。顔に冷たいものが当たると思ったら小雪が舞い始めてきた。こんな低い海沿いの所でもやはり平地とは違うのだ。少し水を飲んで休んでから梅林へ下リ始める。

 下りの登山道は大勢の人で歩きにくい。普段着の登る人も次から次へとやってくる。子供連れや初老の人も多く正に老若男女を問わず誰でも登れる山だ。途中の東屋を過ぎるとちらほらと梅の木が現れてくる。手近の咲いている花を写真に取りながら下っていくと公園そばまで下りた所に水仙の花が幾つか咲いていてそれも写真に撮る。公園に下りて名物の梅ソフトを食べる。淡いピンク色のソフトクリームで見た目も綺麗で梅の香りが良いが本物を使っているか香料を使っているのか怪しいものだ。梅ソフトを食べながら公園の中をのんびり歩き駐車場に向かう。さすがに午後になり駐車場も空きが出てきたがまだまだこれから向かう車の列がある。ここに車で来るためには朝早くか午後になってから来るのが良いようだ。

こごめの湯

 駐車場まで戻り靴を履き替えて温泉に向かう。今日はこごめの湯へ向かう。湯河原駅の前を通り更に奥へ進んでいく。坂道を少し進むと温泉の看板があり左に曲がって少し急な坂道を進むと駐車場に到着する。しかし満車で少し待つと1台出てきて入れ替わりに駐車する。施設に入ると入場料1000円を払って湯船に向かう。露天風呂は開放感がありぬるめで気持良い。浴場は込んでなくて良かったが出てからビールを飲もうと食堂に行くとテーブルが一杯だ。ビールだけ買って別にある休憩室に持っていこうと思ったが持ち出し禁止の張り紙があり、店員に聞いてみても駄目だと言って融通が利かない。少し待っても席が空きそうな気配はなく、残念だが楽しみにしていたビールは諦めて外に出る。

独歩の湯

 すぐ隣に万葉公園がありどんな所か寄ってみる。川のせせらぎを聞きながら万葉集の詩歌を書いた立札のある小道を歩く。下に降りていくと独歩の湯という足湯だけの施設が有る。広い施設には足だけ付ける深さの小さな池が幾つもあり大勢の人が足湯を楽しんでいる。子供達がはしゃいで走り回っているのが見える。この施設の周りは入場料を払わなくてもぐるっと見て回れるので1週回ってみる。入場料は300円と書いてあるしそんなに汗をかいていなければこっちの方が気持ちいいかもしれない。次来るときはここに寄ってみよう。

しとどの窟(いわや)

 さて、時間はまだあるしどこに行こう?椿ラインの入り口はすぐだから少し登ってしとどの窟に行ってみよう。幕山の林道からは通行止めと書いてあったがこっちからは行けるのだろう。久しぶりに椿ラインを走る。昔バイクで良く走ったのを思い出すが鈍重な車では颯爽としたその気分には浸れない。せめて窓だけでも全開にして登っていく。中腹まで登っていくと右手に駐車場が有りそこから城山へのハイキングコースもある。しとどの窟へは更に道路を少し進むとトンネルがあり抜けた所にも駐車場があるからそこに車を止める。かなり霧が出てきて幕山らしき山も霞んでいる。

 右手にハイキングコースが下っているのでそちらへ向かう。石地蔵が並んでいる道を降りていくと下から何人かハイカーが登ってくる。幕山から歩いてきたのか聞くとそうだと言うからハイキングコースは通行止めにはなっていなかったようだ。さらに下っていくとしとどの窟に着く。大きな岩の下が洞窟の入口になっていてその下には石地蔵や石灯籠が並んでいる。しかしその奥は塞がれていて先へは行けない。大きな岩の真ん中からは雫がぽたぽたと落ちていてしとどの名前通りだ。写真を撮り駐車場まで戻る。

土産を持って

 ここまで来たからには展望は期待できないが大観山ドライブインまで椿ラインを走ることにする。すぐにドラインブインに着くが閑散としている。それもそのはずでもう16:30を回っている。17時閉店だから土産物屋も閉める準備を始めている。土産を一つ買って外に出る。天気が良ければ芦ノ湖と富士山が良く見えるに残念だ。さて今日は2月22日で富士山の日の前日らしい。家から来る途中の車中でラジオを聞いていたら2月23日が語呂合わせで富士山の日だと話していたのだ。その番組の中で前日の今日は河口湖で前夜祭として冬の花火があると言っていたのでこれから見に行こうか考える。時間的には余裕があるが風邪でダウンしている家族を放ったらかしにして一人遊びに来たから早めに土産を持って帰ったほうが賢明だと考え直しR1経由で帰ることにする。来週当たり家族を連れて満開の梅を見に来よう。


山行データ
山行日: 2003/02/22 曇り
山: 湯河原町 南郷山(611m)、幕山(625m)
コース&時間: 駐車場(10:05)大石ヶ平(10:35)南郷山分岐(11:05)南郷山山頂(11:30,12:15)幕山分岐(12:30)幕山山頂(12:45,12:50)公園(13:20) 計13,200歩
同行者: なし
参考ガイドブック: '01山と高原地図29箱根
温泉: 湯河原 こごめの湯
写真: 南郷山〜幕山の写真


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