大山三峰山(2003/06/08)グループ


丹沢へ

 いつものように日和見山の会リーダkenさんより山行案内が来る。今度は丹沢の大山の北にある三峰山だ。丹沢には丹沢山の北に三ツ峰という山が別に有り、区別するために大山三峰と呼んでいる。この山は前々から興味を持っていたところで、ガイドブックには標高は低いながらも岩場・鎖場ありでスリリングな山稜歩きが出来ると書いてあり、単独で行くのはためらっていたから丁度良い機会だと思い参加のメールを送る。前日までに参加者が増えつづけ何と14人にもなりそうだ。ドタ参、ドタキャンも多少あるかもしれないが10人を超えるのは久しぶりだ。

悪戯

 集合は本厚木で近いから朝起きてから支度をする。電車での山行は久しぶりだ。改札を抜けると既に何人か集まっている。初対面の人が多く挨拶をしてもすぐには名前を覚えられない。9:30を廻り久しぶりに参加の冷凍みかんさんがやってくる。私はすぐ気が付いたがkenさんは柱の反対側にいて気が付かないのを良い事に冷凍みかんさんは電話をして「kenさんどこにいるの」、kenさんはまじめに「改札出たところだよ」と話している。何度か会話してやっとkenさんはすぐ柱の反対側にいる冷凍みかんさんを見つける。最後の一人も程なくやってきて全員集合する。簡単な自己紹介をして北口のバス停に向かう。

キイチゴ

 バスの中で渡さんと会話する。こっちの方面にはよく来ているようで温泉の情報に詳しく安い村営の温泉を教えてもらう。今日は早起きできたら自転車で来ようかとも思っていたが多少の勾配がありバスで正解だった。もっと体力を付ければ自転車でも来れる距離なのだが。やがて煤ヶ谷バス停に着くと殆どの乗客が降りる。バス停には清川村の大きな観光地図があり、今日登る方向を確認する。

 早速kenさんが先頭で歩き出す。いつもののんびりペースだ。今日は予報の曇りより少し日が差し歩くと暑いくらいだ。それでも心地よい風があって気持良い。暫く杉の植林の中を歩いて行く。初夏らしく所々白や黄色の花が咲いている。前を行くぺさんが足元に赤いヘビイチゴを見つける。更に進むと今度は顔の上あたりにキイチゴを見つける。後ろの私は早速写真を撮る。ぺさんは写真を撮る前に食べるわけには行かないなぁと言って先に進む。少し進むと今度は一杯成っている。私も一つ食べてみる。わずかに甘いが酸っぱくて旨くは無い。もう少し熟せば旨いのだろうか。

やっと頂上

 30分ちょっと歩いて標識のある所で一休みする。まだまだ先は長い。すぐに先へ進む。途中、何組かの他のグループに抜かれたりしながらゆっくり歩いていくと、やっと物見峠との分岐に出る。ここでまた休憩する。ここまでは緩やかな道で楽だったがここから先がアップダウンのある正念場だ。飴や十分な水分を取り10分ほど休んで先へ進む。山の神から南に曲がると次第に岩や鎖、崩壊地のある急勾配の道になってくる。だんだん息があがってきてやっと一つ目のピークに到着する。すぐにまた急な下りとなる。

 日和見山の会はお気軽ハイキングの会だと思って最近入会した初参加の人にとってはちょっと怖いかもしれない。しかし所々咲いているツツジや藤がそんな緊張感を和ませてくれる。アップダウンで14人の列が長くなってきたのでベテランのぺさんが最後尾に廻る。二つ目のピークを越えやっと次のピークが見えてくる。また岩場や鎖場を登ってやっと山頂に到着する。

やはりこれが無いと

 頂上は一つテーブルがあるだけで狭い。14人だと一杯になるほどだ。銘々のザックから出てくる出てくるアルコール。やはりビールが多いがたーさんは日本酒。渡さんは凍らせたビールがまだガチガチで飲めない。冷凍みかんさんは冷凍が足りずもうぬるくなっているようだ。私は今日は少し体調が悪く持ってこなかったが他の人が飲んでいるとやはり飲みたくなる。たーさんから日本酒を勧められたがカップも持ってこなかったので遠慮する。しかしペさんからビールを頂く。うーん、やはり旨い。漬物やトマトなど多くの人から分けてもらう。こういうのは単独行では味わえない楽しみだ。

アクシデント

 食べ終わってから皆で記念写真を撮る。帰りは逆の不動尻方面に下る。暫く岩場・鎖場のある急な下りで慎重に降りていく。だいぶ降りてやっと歩きやすい道になる。次第に沢の音が聞こえてきて足取りも軽くなってくる。沢沿いの道はいくつも小さな滝があり変化があり楽しい。後はもう楽な道だけだと思っていたらまた急な鎖が出てくる。慎重に一人ずつ降りるがストックを持っている人は邪魔になるから先に下へ投げてから降りる。最後にリッチさんが降りてくる。リッチさんが下に投げたストックをkenさんが受け取り「はい、オークション始めるよ!500円から」と始め皆で爆笑。

 そんな和やかな雰囲気の中、アクシデント発生。リッチさんが途中まで降りた所で「痛っ」と声をあげる。足を攣ったようだ。暫くそこに蹲り足のストレッチをして休むと回復する。無事で何より。

さすがベテラン

 更に先に進むと今度は大きな岩があり、真っ直ぐ鎖で下に降りるルートとちょっと巻いて降りるルートに分かれていてkenさん先頭に巻き道を降りる。私は真っ直ぐ降りる方に行こうとも思ったがカッコ付けて怪我でもしたら大事だと思い直し巻き道を選ぶ。冷凍みかんさんとペさんはベテランらしく真っ直ぐ降りる方を鎖に捕まりながら降りていく。下りたところが丁度沢に近く銘々顔を洗ったり休憩する。ペさんは冷凍みかんさんに鎖を使った降り方をアドバイスしている。それを見ていた内さんは一度上がって真っ直ぐ降りる方にチャレンジする。若いだけに身のこなしが軽やかだ。

お先真っ暗

 無事降りたところでまたkenさんを先頭に先へ進む。ここからはずっと緩やかな道になる。暫く歩いてやっと舗装された林道に出る。少し進んだゲートを越えた所に何台か車が止まっている。水場があり大きなタンクを持って水を汲みに来た人たちだ。我々も空いたペットボトルに水を詰める。飲むと冷たく旨い。さて気分転換してまた舗装路を歩く。地図を見るとここからバス停が随分長そうでうんざり。疲れた足に舗装路は辛い。長い道を暫く歩くと山の神トンネルがあり、照明が全く無く中は真っ暗だ。直線だから遠くの出口は見えるが足元は全く見えない暗闇だ。今日は大勢だから良いが、一人で通るには懐中電灯が欲しいところだ。車が来ないのをいい事に横に広がって歩いていく。

次は自転車?

 トンネルを抜けると日差しが眩しい。また暫く歩くとやっと広沢寺温泉の横に出る。しかし今日は時間が遅くそのままパスする。すぐに広沢寺温泉入口のバス停に着くが全然本数が無く先に進む。更に15分ほど歩いてやっと県道の広沢寺温泉入口バス停に着く。山を降りてからの林道歩きが長かった。5分ほどで伊勢原行きのバスが来てそれに乗る。隣り合わせたリッチさんに最近は山に登らない日は自転車に乗っていることを話すと興味を持ったようで自分も買おうかなと言っている。次に山で会うときは最寄り駅までリッチな指定席の電車でなく自転車で千葉からはるばる来るかもしれない。

頭はビール

 伊勢原で降りると渡さんとたーさんは少し顔が赤い。渡さんが持ってた山頂で凍ったまま飲めなかったビールをバスの中で飲んだらしい。皆より一足先の下山後のビールを楽しんだようだ。駅で解散となり銘々自宅へ向かう。みんな電車に揺られながら早く家に帰って風呂に入りビールを飲もうと思っている事だろう。


山行データ
山行日: 2003/06/08 晴れのち曇り
山: 清川村 大山三峰(三峰山)(935m)
コース&時間: 煤ヶ谷バス停(10:20)山の神(12:40)頂上(13:55,14:30)大山分岐(16:15)広沢寺温泉入口バス停(17:30) 計23,700歩
同行者: kenさん、平さん、実さん、ペさん、岩さん、渡さん、荒さん、石さん、冷凍みかんさん、たーさん、左さん、内さん、リッチさん
参考ガイドブック: 登山・ハイキング19丹沢山塊
温泉: なし
写真: 大山三峰山の写真


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