大山(2003/09/15)単独


あぁ、朝寝坊

 最近仕事が忙しく山から遠ざかっていたが今度の3連休は休みが取れそうだ。久しぶりに山へ行こう。どこにしようかガイドブックを広げる。3日目の月曜日だと遠出すると帰りの行楽客の渋滞にはまるから近場にしよう。丹沢でまだ行ってない檜洞丸にしてみよう。朝早く起きることにして早く寝ようかと思ったが、今日は毎回欠かさず見ているF1がある。実は家のビデオが壊れていて録画はできないから見るしかない。シューマッハが久しぶりの優勝で気分良く寝ることができた。

 ところが朝起きてみるともう7時過ぎだ。これではちょっと難しい。家から一番近い大山にしよう。何度も行っているし寝坊したときに行くには手ごろだ。早速支度をして大山の表口登山道の方にある市営駐車場に向け走る。出足は遅かったが市営の下の駐車場に空があり駐車する(600円)。靴を履き替え登山口へ向かう。ここから上の駐車場までが結構急坂だ。歩き出すとすぐに足が重いのに気が付く。実は一昨日の土曜日に自転車で自宅から鵠沼海岸経由で茅ヶ崎まで往復60km走って来たのだ。筋肉痛は無いがまだ疲れが残っているようだ。それでも普通のペースで歩いていき土産物屋が並ぶ階段を上っていく。天気が良く大勢の人出だ。

足が重い

 ケーブルカー乗り場を右に見送ると真っ直ぐ登山道に向かう人は誰もいなくなる。すぐに男坂、女坂の分岐に出る。登りは男坂にしよう。暫く急な石段が続く。すぐに息があがるが我慢してまずは30分休憩しないで進む。途中で一人抜くがだんだん苦しくなってきてとうとう休憩する。立ち止まると目の前が暗くなり倒れそうだ。暫く中腰で肩で息をしながら休んでいると先ほど抜いた人に抜かれてしまう。はやり山歩きは最初のペースが大事だ。少し休んで水を飲むとやっと落ち着いてくる。ゆっくり行こう。更に続く石段や鉄の階段を登っていく。だんだんペースが安定し汗は掻くが苦しくなくなってくる。足の重さもなくなってきて体が慣れてきたようだ。結構子連れの親子が登っているが普段運動をしてないのか苦しそうに休んでいる子供が目立つ。頑張れとハッパを掛ける親たちの声を聞きながら、あまり無理強いしたら山歩きが嫌いになるだろうななどと考えながら抜いて行く。中には歩きなれた親子もいて小4くらいの男の子を連れた親子はすごいペース登って行く。とてもついていけない。

やっと頂上

 駐車場から1時間程で下社に到着する。ケーブルカーで来た人たちで随分人出が多い。土産物屋から寄っといでの声が掛かるがそのまま上に向かう。下社の本殿前の広場から湘南の海を見ようと思ったが霞んでいて江ノ島がおぼろげながら見える程度だ。少し休憩し本殿の左横から登山道を進む。いきなりの急階段だ。勾配がきつく手すりに捕まりながら途中の踊り場で一息入れ登りきる。ここからは歩きなれた道だ。足の重さもなくなり快適に登り始める。丁目石を目安にしながら登っていく。ここでもかなり子連れが多く何丁目まであるのなどと話しながら苦しそうに登っている姿が目立つ。28丁目までだと教えようかと思ったが返って逆効果かと思い留まる。

 13丁目の茶屋はやっているが余り繁盛してないようだ。ペットボトルが普及する前ならここで飲み物を買う人も多かったのだろうが、今は下社あたりでペットボトルを買ってくる人が多いのだろう。更に先に進み展望の良い場所で少し休憩する。歩き出すとすぐに中学生くらいの女の子二人に抜かれる。随分早くてすぐに見えなくなる。山では体力と年の差がはっきるでるものだ。やがてヤビツ峠からのイタツミ尾根と合流すると頂上はもうすぐだ。狭くなった登山道を一歩一歩踏み出す。さすがにここまで来るとまた足が重くなってくる。しかし鳥居が見えてくるとすぐに頂上に到着する。

暑い

 頂上では大勢の人たちが休憩している。予想通り富士山は見えず、江ノ島も殆ど見えない。残念だ。それでも久しぶりの山を登り終えた後はやはり気持ち良い。景色を眺め奥に進んで北側の広場に下りる。テーブルは日差しが強く誰も使っていない。私も日陰にシートを広げてご飯にする。早速ビールを取り出すがまだカチカチに凍っている。なべにお湯を沸かして湯煎をしながら溶かす。頃合を見計らってプルトップを空けると思いっきり泡が吹き出し次から次へとビールが出てくる。口を付けてこぼさないようにするのが大変だ。まだ早かったようだ。つまみに持ってきた蟹風味かまぼこが丁度いい具合に冷えていて旨い。なべにソーセージとラーメンを入れて茹でる。この時期ラーメンじゃ暑いかなと思っていたがやはり暑い。おにぎりの方が良かったかもしれない。

気分転換

 日陰で景色を見ながらのご飯は久しぶりだ。男体山のときは寒くて凍えそうだったのが遠い過去のような気がするのにたった1ヶ月前なのが不思議な気がする。ご飯を食べ終え、今日は珍しく持ってきた果物を取り出す。田舎(新潟)から送ってもらった梨だ。こちらも凍らせたビール、ラーメーンと一緒にしていたから良く冷えている。滅多に使わない五徳ナイフを取り出し皮を剥く。五徳ナイフは遣い難く不器用なのを棚に上げ、随分と皮の厚い梨だと独り言を言う。五徳と言ってもナイフ以外はまず使わないしシンプルなナイフで十分だったと今更ながら後悔する。それでも十分にみずみずしい梨は旨い。今まで面倒で果物を自分で持って来たことはなかったが気分転換になるしこれからはまめに持って来よう。

次は逆コースで

 さて、十分休憩したし下ることにしよう。大山に来ると下りはいつも見晴台経由だが今日もそのルートにしよう。大山の表参道からのルートは車で来ても上り下り別ルートが取れるから良い。休憩したから帰りの足取りも軽い。しかし念のため膝が痛くならないようにダブルストックを使いながら降りる。まだ時間も早く登って来る人たちも多い。前に来たときはまだ霜でぬかるんでいる頃だっただろうか。この道はすぐどろどろになるが今日は快適だ。すぐに見晴台に到着する。ここにはケーブルカーで下社まで来た人が多く軽装の人達も大勢休憩している。そういえばこっちから登ったことは一度もないから次は是非試してみよう。少し休憩し下社に向かう。

下りは女坂

 下社までの道は平坦で歩きやすい。それでも少し崩壊している箇所があり、通り慣れたとこだが油断は禁物だ。何年か前にこのコースで亡くなった人もいるのだ。下社までケーブルカーで来た軽装の人たちと何度もすれ違う。挨拶をしながら進むが若い人が随分いて大きな声で気持良い。すぐに下社に到着する。少し下ると男坂と女坂の分岐に出る。登りは男坂だったから下りは女坂を進もう。しかしここの女坂は決して楽ではない。男坂より道は整備されているが石段が多いのだ。疲れた足には結構堪える。少し膝も痛くなってきたので無理しないようゆっくり降りる。女坂は所々照明も有り、暗くなってからでもヘッドランプなしで歩けるようだ。大勢が登る山だけ有り随分整備されていると感心する。

山の後は

 やがてケーブルカー乗り場に着き、土産物屋を通り越して駐車場に向かう。市営駐車場向かい側そばの和菓子の店に寄る。ここの和菓子は美味しいのだ。しかも3時に店じまいだから早く降りて来たときしか買えない。もう2時半でめぼしいお菓子は残っていない。羊羹を買って店を出る。次はすぐそばの地酒の店に入る。ここは利き酒ができ、しかも喫茶店も併設しているのだ。すぐ車を運転するから利き酒はできないが、喫茶店の方に入りケーキセット400円を注文する。体を使った後はやはり甘いものが食べたくなる。ケーキは3種類残っていてレアチーズケーキ、抹茶ケーキ、マロンケーキと有ったがレアチーズケーキを選ぶ。大山の湧き水で淹れたコーヒーが美味しくケーキも少し小ぶりだが値段の割りに旨い。十分満足して後は家路に向かう。


山行データ
山行日: 2003/09/15 晴れ
山: 伊勢原市 大山(1,252m)
コース&時間: 駐車場(9:55)下社(10:50)頂上(11:50、12:50)見晴台(13:30)下社(13:55)駐車場(14:30) 歩行数 18,400歩
同行者: なし
参考ガイドブック: 登山・ハイキング19丹沢山塊
温泉: なし
写真: 大山の写真


前の山行へ
前へ
トップページへ
トップ
次の山行へ
次へ
SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送