檜洞丸(2003/09/23)単独


またもや朝寝坊

 飛び石連休の秋分の日、前から行こうと思っていた西丹沢の檜洞丸に行くつもりでいた。しかし前日の天気予報では曇りのようで余り期待しないで寝てしまったが起きてみるとまたもや寝坊してしまった。どうしようかと思ったが天気は予報が外れ快晴だ。これはやはり出掛けるしかない。自宅を8時半ごろ出発する。今まで西丹沢は遠くてなかなか足が向かずまだ一度も行ってないのだ。

 246を進むが山北町で渋滞になりカーナビの到着予想がどんどん遅くなる。246から中川温泉への道に入るとやっと快適に走れるようになる。丹沢湖を抜け中川温泉を過ぎ、やっと西丹沢自然教室に到着する。駐車場はほぼ一杯だが空を見つけ駐車する。既に11時過ぎだ。靴を履き替え上は風が冷たいからTシャツの上に長袖シャツを着て11:20に歩き出す。

富士山が・・

 舗装路を5分ほど進むと右手に檜洞丸登山道と書いた標識がある。そこから入るとすぐに急坂が始まる。沢沿いをジグザグに高度を上げて行く少し緊張感のある道だ。すぐに緩い道になり東に伸びる道を30分ほど歩くと沢の音が大きくなってきてゴーラ沢出会に到着する。随分と水量があってすがすがしい場所だ。初めて来た場所でどこから渡るのか浅瀬を探す。靴を濡らさないようにして沢を渡り更に対岸の標識を目印にもう一度沢を渡る。ガイドブックにも書いてあるように急登が暫く続く。すぐに暑くなってきて長袖シャツを脱いで半袖Tシャツ一枚になる。誰もいない道を更に暫く登って行く。やがて展望台と書かれた所を右に入ると富士山の展望台になっている。今日はうろこ雲が少しあるが晴れていて富士山は青く少し霞んではいるが良く見える。写真を撮ろうと思ったらピーッと音が鳴り、電池切れだ。予備があったかウェストバックを探すが無い。仕方ない、目に焼き付けるだけにしよう。

静かな山頂

 少し休憩し先へ進む。暫く急登が続く。やがて石棚山分岐に到着する。今まですれ違った人は2グループと2名だけだったが、ここでは何人か休憩している。ここまで来れば後は少しだ。一休みして歩き出す。突然左の脹脛が攣ってしまう。しかしすぐに収まり事なきを得る。そこからはガイドブックで良く見る植生保護の木道が暫く続く。今日は時期が悪いのか全く花らしい花は見てない。ここの木道もバイケイソウの時期だと歩くのが楽しくなるのだろう。すれ違う人もいないから快適に木道を歩とすぐに木道が終わりそこから少し歩くと頂上に到着する。

 ここでも記念写真が撮れないのが残念だ。人は3人ほどしかいなくて駐車場の車の台数からすると全く少ないが、もう時間が遅く下った後なのだろう。風がとても強く長袖のシャツとウインドブレーカーを着込むがそれでも寒い。テーブルに腰掛け展望を見ながら持ってきたおにぎりを食べる。寒いのでさっさと2個食べる。インスタント味噌汁を持ってきたがじっとしていると寒いからすぐに降りることにする。

楽な方へ?

 帰りはガイドブックで見ると楽そうな犬越路方向に下りよう。北西に向かう道を下り始めるとすぐ前を下っていく人がいるからその人の後ろを少し離れて付いていく。かなり急な下りだ。滑らないように慎重に進む。少し平坦になったところで左側を見ると富士山と手前の山中湖が綺麗だ。尾根道が少し広くなったところで前を歩いていた人が展望を楽しむのに休憩したから抜いて先へ進む。20分ほどで笹笹ノ峰に到着する。

 またすぐ急な下りとなる。岩場や鎖もあって予想していたような楽な道ではない。笹も深く足元が見にくい個所もあるから慎重に進む。下りでは膝を痛めないようにダブルストックを使っているがそれが邪魔になるような場所も結構ある。一人で今日は時間が遅いから特に慎重にならなければ。大分下って後は楽になるかと思ったら前方に小高いピークが見えてくる。きっと巻き道があるのだろうと思っていたら近づくに従い道は真っ直ぐ頂上に伸びているのが分かってくる。また登るのか。

太いロープ?

 登りになると急にペースが遅くなる。さっきこむらがえしを起こしたばかりだから気をつけねば。そのピークを過ぎまた下る。するとまた登りとなる。5万分の1の地図やガイドブックでは気が付かなかったがこのルートは小さなピークが幾つもあるようだ。

 檜洞丸までの登りで既に少し靴擦れができてきたが更に踵が痛くなってくる。しかも爪先まで痛くなってくる。足に負担がかからないように歩いていると道に何やら太い緑っぽいロープのような物がある。誰か忘れていったのかと思って近付くとササッと動き出してびっくりする。青大将だ。確か毒はもってない筈だが驚いた。すぐに藪に消えたからまた下っていく。

遅出は三文の損?

 アップダウンを繰り返してやっと犬越路に到着する。疲れた。大分歩いた感じだ。休んでいると避難小屋の方からおじさんが一人降りてくる。話を聞くと大室山に行って来たらしい。少し会話をし、その人は先に用木沢出会いへ下っていく。私は少し休憩してから下り始める。少し下っていくと先ほどのおじさんに追い付く。一緒に下りながらいろいろ山の話をする。西丹沢には良く来るようでどの山はいつごろどんな花が綺麗だとか教えてくれる。途中沢を何度か渡り返す。先日の台風で流されたのが橋が壊れている個所があり、ストックを付いてバランスを取りながら石の間を渡る。大きく渡る個所には随分立派な橋が掛かっている。やがて林道に出てバスに急ぐおじさんと別れる。

 一休みしてゆっくり林道を下る。キャンプ場が点在し今度子供を連れて来ようかなどと考えながら進む。檜洞丸登山口を過ぎるとすぐに西丹沢自然教室に到着する。しかし時間が遅いため、丁度教室は閉まったばかりだ。どんなものがあるのか楽しみにしていたのに残念だ。また来た時に覗いてみよう。

やはり温泉

 車に乗り温泉はどこに行こうかとガイドブックを広げる。ぶなの湯に寄ろうかと思っていたが4時半までと書いてあるからだめだ。取り合えず中川温泉まで行ってみよう。ナビを見ながら進むが中川温泉を通り過ぎてしまう。おかしいと思い引き返すと上り坂から右に入る細い道に温泉の看板があり、そこを入っていく。最初の温泉は信玄館というところだ。駐車場に車を止めて玄関に向かうと日帰り入浴の時間は過ぎていて諦める。隣の土産物屋も閉まっているが話をすると開けてくれたのでごま団子を土産に買う。

 川沿いに湯の道と書いた遊歩道があるのでそちらへ向かって少し歩くと温泉が見えてくる。なんという温泉か見るとぶなの湯と書いてあり、まだやっているようだ。駐車場に戻り先ほどの道まで戻ってから少し上に進むとぶなの湯と書いた小さな看板があり、そこを右に入っていく。駐車場に車を止め玄関に入っていく。営業時間は7時までと書いてあり私が持っていたガイドブックとは変わったようだ。

また西丹沢へ

 入場券を買い早速風呂へ向かう。もう5時半で空いてきている。洗い場もゆったりしているし湯船でも体を伸ばせる。熱くなくて私好みだ。外の露天にも入ってみる。こちらも込んでなく寛げる。ゆっくりしてから休憩室でビールを飲む。旨い。やはり山行後はこれに限る。休憩室も空いているから横になって転寝する。十分休憩しアルコールが抜けてから帰ることにする。今まで縁の無かった西丹沢だが表丹沢と違い静かな雰囲気の山で実に気持ち良い。是非また来よう。


山行データ
山行日: 2003/09/23 晴れ
山: 西丹沢 檜洞丸(1,600m)
コース&時間: 西丹沢自然教室(11:20)登山道入口(11:30)ゴーラ沢出会(12:00)展望園地(12:35)石棚山分岐(13:20)頂上(13:35,13:45)熊笹ノ峰(14:05)犬越路(15:05)用木沢出合(16:05)登山道入口(16:20)駐車場(16:25) 歩行数 24,600歩
同行者: なし
参考ガイドブック: 富士山の見える山60選
温泉: ぶなの湯
写真: なし(電池切れ!)


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