金時山(2003/11/08)子連れ


今週こそ!

 先週の2度目の雁ガ原摺山でも綺麗な富士山が見れず、今週こそスッキリした富士山を見たい。久しぶりに家族総出で金時山に行ってみよう。4年前に一姫と一太郎を連れて行ったとき素晴らしい富士山が見えたのを思い出し、期待が膨らむ。しかし家を出て足柄に向かう途中から見える景色は全体に薄ぼんやりしていて丹沢の山並みもはっきりしない。晴れてはいるが今日も駄目なのか?厚木から高速に乗り大井松田で降り足柄峠へ向かう。万葉公園に向かう途中からは紅葉した矢倉岳だ見える。あそこも今日は大勢の人が登っているだろう。足柄峠から林道に入り路肩が広い場所に駐車する。

秋を満喫

 緩い勾配の道を家族で歩いていく。子供たちも神さんも道端の花など見ながらでなかなか進まない。一人だとすたすた歩いているところだが仕方ない。車が通らない土の道を歩くのは子供たちも楽しいようだ。竜胆やかわらなでしこが所々咲いている。その辺りには足を踏み入れないようロープで保護されている。南足柄市が整備しているようで囲いの中に竜胆は市の花だと書いてある。途中池があり、そこは木の枝で覆われていて近くの看板にカエルが産卵する場所だからゴミを投げ込まないように書いてある。木の枝が邪魔で良く見えないのが残念だが、心無い人が後を絶たないのだろう。まゆみの木が多く、真っ赤に熟した実が綺麗だ。ところどころ紅葉もあって秋たけなわだ。

なだめつつ

 しばらく緩やかな道を歩き林道の車止めを過ぎて少し進むと階段があり、ここからが本格的な登山道となる。このコースはここまでは殆ど勾配がないのだが、そのかわりここからは梯子の連続する急勾配となるのだ。4年前に一姫、一太郎を連れて来た時は金時神社からのコースだったが結構距離がありしかも急坂もありで辛かったから、今回は3才の二太郎でも登れるよう一番楽なコースとしたのだ。早速階段を歩き始める。順調に階段を登っていくと大きな鳥居を抜ける。ここからは道は狭くなってきて落ち葉で滑りやすくなってくる。今までにこにこしながら付いてきた二太郎も怖がるようになってきてもう帰るだとか、抱っこと言ってぐずり始める。しかしここまで来て戻るわけには行かない。何とかなだめすかしながら少しずつ登っていく。

あとどのくらい

 それも長く続かずとうとう泣き出しておんぶすることになる。ザックを前にして背中に二太郎を背負って歩くが足元が見にくい。一歩一歩ゆっくり登るがしんどくて少し登っては休むの繰り返しになる。背負っている二太郎はおんぶされているときはがんばれとか言いながら呑気だが、降ろしてまた歩かせようとするとすぐにぐずりだす。後ろから登ってくる人たちに道を譲りながらまたおんぶして登っていく。梯子や岩があり、そのうちこれ以上危ないんじゃないかと一太郎や神さんまで言い出す。初めて来た人には急峻だが、このコースは去年日和見山の会でも来ていて階段は多いが距離は短いのを知っているのでもうすぐだと言って上に進む。確かに濡れた落ち葉は滑りやすいが急な所はアルミ梯子が掛かっているからゆっくり登る分には危険は無い。階段は12あると最初の階段の所にかいてあったからあとどのくらいかはすぐ分かる。

頂上でご飯

 やがて最後の階段を登ると上のほうから人声が聞こえてきて頂上はすぐだと分かる。勾配も緩やかになったところで二太郎を降ろし、ぐずるのをもうすぐだと言いながら歩いていくと茶屋のある頂上に到着する。予想通り大混雑だ。秋のこの時期で晴れていれば無理も無い。頂上から少し離れたところに何とかスペースを見つけシートを引く。楽しみにしていた富士山は肉眼で何とかうっすらと見えるだけだ。それでも芦ノ湖や箱根の山が見えるだけでもよしとしよう。早速ご飯だ。来る途中で買ってきたコンビニのおにぎりを食べる。いつものように歩いた後のご飯は旨い。天気が良く暖かいから寒いと思って持ってきた味噌汁はいらない。神さんや子供たちも久しぶりの山で食べるご飯に満足そうだ。一太郎は茶屋のかき氷に目を付け早速買いに行く。この時期かき氷をまだ売っているとは思わなかった。二つ買って皆で分け合って食べる。二軒の茶屋は相変わらず繁盛していて忙しそうだ。

危ないっ!

 暫くのんびりして富士山の雲が晴れるのを待つが余計見えにくくなるばかりだから帰る事にする。金時山の看板の前で記念写真を撮って下り始める。今まで楽しそうにしていたのにすぐ二太郎は怖がっておんぶと言うが返って危ないから何とか二太郎をなだめながら手を引いて歩く。階段では手をつなぐと余計危ないから私が先に後ろ向きに降りながら二太郎は一人で手すりに捕まりながら降りる。階段の隙間が広く幼児の足では届きにくいところもあるからいつでも手が差し伸べられるように距離を開けずにゆっくり降りる。「大丈夫?」と声を掛けると「うん、大丈夫。」と言う。危ないっ!いきなり目の前で二太郎が足を踏み外す。必死に手すりに捕まったところをすぐに両脇に手を入れ引き上げる。良かった。もう少し離れていたら階段の隙間から下に落ちるところだった。もうドキドキだ。

相変わらず

 その階段を過ぎると次は隙間の無い階段で安心する。また隙間のある階段が現れると先ほどよりもっと距離を開けずに私は後ろ向きに降りる。そこを無事降りると後は危ない所は無く時々後ろから追い付く人たちに道を空けながらゆっくり降りる。もう二太郎でも危なそうな所は無いのに一番上の一姫が怖いようと言いながら及び腰で降りてくる。相変わらず体を動かすのは苦手のようだ。

次こそ!

 無事鳥居の所まで降りるともう一安心で後は緩やかな林道を下るだけだ。来たとき同様、道の両脇の花や木を見ながら歩く。緩い下りだから自然と早くなり私と一太郎が先行しては後から来る神さん、一姫、二太郎を待つことの繰り返しをしながら駐車したところまで戻る。車に乗り込み足柄峠に向かい、神社に隣接する茶屋で団子を食べる。お茶付きと書いてあって期待したが団子は少なくお茶は普通の緑茶で少し期待はずれ。気を取り直し家路に向かう。また天気の好い日を見つけて富士山を見に家族で来よう。


山行データ
山行日: 2003/11/08 晴れ
山: 箱根 金時山(1,213m)
コース&時間: 足柄峠先の駐車場(10:20)頂上(11:40,12:30)駐車場(13:45)  歩行数 9,400歩
同行者: 神さん、一姫、一太郎、二太郎
参考ガイドブック: 富士山の見える山60選
温泉: なし
写真: 金時山の写真


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