黒川鶏冠山(2004/05/02)グループ


3ヶ月ぶり

 今年は何かと忙しくて1月に高水三山に行って以来実に3ヶ月も山に行ってないことになる。さすがに山恋しくなってきて丁度休みの予定も合ったから日和見山の会の山行に参加することにする。場所は大菩薩嶺の北側に位置する黒川鶏冠山というところだ。登り口の柳沢峠からは標高差200mほどで3ヶ月体を動かしていない鈍った体には丁度良さそうだ。

集合

 MLでは参加者は4人で1台のレンタカーを借りる予定だ。普段なら自分で車を出すことが多いのだが連休中で渋滞が怖いからおとなしく電車で集合場所の山梨市駅に向かう。八王子からの急行は混んでいて立ちっぱなしだが通勤ラッシュに比べたら楽なもんだ。

 1時間程で山梨市駅に到着しすぐさま近くのコンビニにお昼ご飯を買いに行く。レンタカーの前に行くと集合時間前だが全員揃っている。kenさん、たーさん、下さん、おや?もう一人いる。帽子を目深に被り大きなマスクをした怪しい人は満腹プリンさんだ。久しぶりに会うが皆元気そうで何より。

ナビ付き

 早速荷物をレンタルしたカローラフィールダーに詰め込む。さて誰が運転するのかと思ったが今日は運転好きの人はいない。きっとこうなると予想してサンダルを持って来たから靴を履き替え私がハンドルを握ることにする。どうせ運転するならスポーティな車を運転したいが山に登るのに大勢で荷物も多くてはそんな贅沢は無理だ。しかし嬉しいことにカーナビ付だ。

出発

 初めてのカーナビだが使い易くすぐに目的地をセットする。走り出すと車自体はパワーがないが距離も短いしのんびり走る分には申し分ない。ATのシフトパターンやノブの位置が自分の車と違って少し違和感があるけど暫く走ると慣れてくる。満腹プリンさんのプリン談義を聞きながら走っていくとすぐに目的地の柳沢峠に到着する。結構車が止まっているが空いたスペースに車を止めてまた靴を履き替える。

あれは何?

 三窪高原を散策するという満腹プリンさんと別れ我々4人は駐車場の反対側から六本木峠へ向かう。最初は笹藪な中を通るがすぐに平坦な広い山道になる。途中何箇所も丁寧な案内板があり散策路として良く整備されている。しかし何の展望も無く足元のスミレ以外は何も花も無く退屈な道が続く。

 ふと上を見ると何やらビニールの壊れた傘のようなものが木の枝に掛かっているのが見える。しかし近付いてみると壊れた傘では無く人工物だ。凧のような骨組みが二組交差しておりその真ん中からペットボトルが釣り下がっている。何だろう?誰かの悪戯だろうか。皆であれは何だろうと話しながら進む。酸性雨の調査用の器具だとか風船爆弾とかまで話が広がる。

 少し歩くとまた同じものがあり高さも同じくらいでちょっと木登りして取り付けられるような高さでない。更に少し進むとまたある。その後は無かったが3つも同じものを結構高い枝につるすのだからそれなりに理由があってのことのようだ。

展望は?

 六本木峠を過ぎ20分ほどで林道を横切る。更に進むと黒川金山と書いた分岐に出る。地図には黒川金山などなくそこで立ち止まっていると後ろから来たグループはさっさと黒川金山方面へ向かう。しかし我々は鶏冠山方面と書いた標識の方へ進むとすぐに横手山峠に出る。そこを鶏冠山方面へ右に曲がる。木の葉越しに右手にすっきりした円錐状の大菩薩嶺が見えてくる。上日川峠の方から見る形と全然違って綺麗な形だ。暫く進みやっと登山道らしい登りになってくる。やがて黒川山と書いた標識が現れる。しかしここは山頂ではないようだ。

 見晴台と書いた標識に従い西に進んでいくと少し登りになりやがて人声がしてくる。10人ほどのグループがご飯を食べていて挨拶をしてその上の岩場に上る。ぐるっと素晴らしい景色だ。南には大菩薩嶺が綺麗に見え、北には笠取山だろうか北東は飛竜山、北東の遠い山は金峰山だろうか?皆であれこれ山座同定する。もう少しすっきり晴れていればもっと良く見えるのに残念だ。富士山も全然見えない。

奥ノ宮

 気を取り直してご飯にする。もう1時半を回っていて誰も来ないだろうからこの狭い場所を独占しても問題ないだろうと話しその場でご飯にする。やはり展望を見ながらのご飯は旨い。たーさんから今日はビールを分けてもらう。ありがたい。おにぎりを3つ持ってきたが随分お腹が空いていたので速攻で食べ終わる。しばらく景色を眺め記念写真を撮って鶏冠山へ向かう。黒山まで戻り今度は北へ向かう。急な岩場になり足場も悪くなってきて慎重に進む。

 一登りで頂上だと思ったらここは頂上ではないようだ。他のグループの人がもう少し先に頂上があると教えてくれる。一旦下ってさらに進むと奥ノ宮の標識があり岩場を登っていくと祠が見えてくる。その裏手に上ると狭い山頂があり景色が良い。下さん曰くタイタニックポイントだが怖くてとてもできそうにない。祠の前に降り山梨百名山の標識の前で記念写真を撮る。風がとても気持良い。

温泉へ

 さて、景色も十分堪能し帰る事にする。岩場を降りると後は単調な林道のような道を淡々と歩く。登りでも退屈したが帰りではなおさらだ。少し寒くなってきたから体が温まるように早足で進む。途中でkenさんの携帯に満腹プリンさんから連絡が入る。高原の散策に飽きてしまいこちらに向かっているようだ。その電話から5分ほどで合流する。どうしていたか聞いてみると三窪高原からは綺麗な富士山が見えたらしい。少しの時間の差なのか位置的に見えなかったのだろうか。駐車場に戻り大菩薩の湯に寄り汗を流す。標高差は無かったが結構距離は歩いた後だから露天風呂が気持ち良い。

やっとビール

 風呂上りに冷たいコーラを飲む。炭酸が喉に心地良い。少し休んでから土産を買い駅に向かう。渋滞も信号も無いこの辺の道を運転するのは気持いいものだ。すぐに駅まで着きレンタカーを返して電車を待つ。売店でビールを買いやってきた電車に乗りビールを飲む。旨い。たーさんからつまみを貰ってビールを飲みながら談笑する。3ヶ月ぶりの山歩きだったがやはり自然の中にいるとストレス解消になりいいものだ。忙しくても何とか都合つけてまたちょくちょく山に出掛けるようにしよう。


山行データ
山行日: 2004/05/02(日) 晴れ
山: 塩山市 黒川鶏冠山(1,716m)
コース&時間: 柳沢峠(11:20)見晴台(13:35,14:10)鶏冠山(14:35)柳沢峠(15:55)
歩行数 19,400歩
同行者: kenさん、たーさん、満腹プリンさん、下さん
参考ガイドブック: 山と高原地図24大菩薩嶺
温泉: 大菩薩の湯
写真: 黒川鶏冠山の写真


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