天城山(2004/06/20)単独


2度目の挑戦

 今年は全然山に行ってない。1月、5月にそれぞれ1回行っただけでまだ2回だけだ。余り体調は良くないが気分転換に思い切って出かけよう。場所は去年一度子連れで行き崩壊で危険な場所が有って敗退した天城山にしよう。しかしもう6月中旬。石楠花はもう無理かもしれないがドライブも随分行ってないから海沿いを走るのだけでも気持良いだろう。最近早起きが辛くなってきたから風呂からあがり支度をして23:30に家を出る。近くの99円shopに寄り買い物を済ませ0時丁度に出発する。夜中は渋滞が無く快適だ。小田原厚木道路、西湘バイパス、真鶴道路を抜け伊豆半島を南下する。曇っていて風が強いのが心配だ。まだ沖縄にいるのに台風6号の影響は凄い。暫く海沿いの道を走り伊東から山に向かう道に入っていく。

真っ暗

 海沿いを離れると前後を行く車が減ってくる。ゴルフ場方面に進む道まで行くと全く1台だけの走行となる。暫く登っていきハイカー用駐車場に2:30に到着。車は1台も止まってなくだだっ広い。去年来たときは朝起きてから出かけ10時頃に着いたがかなりの車がいて観光バスまでいたのにビックリしたものだ。しかし朝起きたときにはきっと何台か止まっているだろう。車のライトを消しルームライトも消すと真っ暗になる。晴れていれば星が綺麗なんだろう。暗闇に目が慣れると近くの木々が風に吹かれて揺れているのが見える。今まで一人で夜に山に行ったことはないのでこんな孤独な感じは始めての経験だ。

どうしよう?

 ラジオを付けると急に賑やかになる。ビールを飲んでしばらくラジオを聞く。3時過ぎに眠くなりシュラフを体にかけて横になる。暫く風の音で眠れない。少しうとうとしてもシートがフルフラットにならないから寝返りも打てず寝苦しい。何度か目を覚まして時計を見てはまだ全然寝てないなと思いまた寝る。結局6時に全然寝た気がせず眠いが明るくなってきたから起きることにする。雲の間から少し太陽も見えそうになってきて回復しそうだ。しかし朝ご飯を食べている間にすぐ太陽は暗い雲に覆われ一面暗くなり強い雨が降ってくる。とても山に登れる状態ではない。少し待っても回復しそうにない。仕方なくどこか観光地に向かおうと思い下り始める。しかし少し下っていくともう雨は殆ど降っていない。どうしよう?

少しでも・・・

 せっかく来たんだから少しの雨でも登ってみようと思い駐車場に引き返す。しかし上に行くとまた雨風が強くなる。駐車場で暫く様子を見ることにする。7時頃には少し雨が弱くなってくる。大丈夫だろうか?丁度1台車がやってきて少し離れたところに駐車する。よし、登ることにしよう。車を降りトイレに寄る。その車の人(以下あーさん)も支度を始めてトイレの前で挨拶をし今日は天気どうでしょう?など話してあーさんは先に行く。私は車に戻り支度を始める。しまった!レインウェアを持ってこなかった。足元はスパッツを履き少し降っているからジャンプ傘をして歩き出す。駐車場の所のコース案内を見るとやはりまだ石楠花コースは通行止めのままとなっている。万三郎岳の往復となるが致し方ない。6月中旬で石楠花も終わっているだろうか?少しだけでも見れれば嬉しいのだが。

どうしよう?

 早速山道に踏み込んでいく。5月以来の久しぶりの感覚だ。樹木の枝が張り出している箇所では傘をたたむが雨を遮ってくれるのでそんなに濡れることは無い。暫く進むと先ほどのあーさんに追い付く。ザックを開けてレインウェアを出している。降ってきたけど回復すると良いねと話し今度は私が先に行く。去年一度歩いた道だから気軽に歩ける。四辻からは石楠花コースへの道は通行止めとなっている。左の万次郎岳方面へ向かう。頭上の樹木の状態により傘を畳んだり開いたりしながら歩いて行く。両手を使うような岩場があるわけではないから問題ない。雨は強くは無いが次第に上に着たシャツが濡れて来る。急になった道を少し登っていくと万次郎岳頂上に到着する。駐車場から50分くらいだ。ここまで殆ど花は咲いてなかったしさてどうしよう。

何?

 風は森の上では強く音は凄いが歩く分には問題ないし服が濡れてきたが車に戻れば着替えもあるしやはり万三郎岳まで歩こう。水を飲んで先に進む。歩き出しが早くまた花の時期を過ぎたためかあーさん以外には誰とも会っていない。タクシーで来た人もいなかったようだ。しばらく急な下りが続く。ちょっとした岩場では木が無く雨風が強い。そこを越え降りていくと平坦な尾根道になり気が楽になる。ふと足元に動くものがあり目を向けると大きな殿様蛙だ。しゃがんでいる状態で15cmくらいだからかなりでかい。写真を撮ろうとすると逃げていく。また進むと2匹目を見つける。今度は動きがのろく写真に撮る。また暫く歩くと登りになり階段のところで足を下ろそうとした所に蛙がいてびっくりする。気を付けないと踏んでしまう。

ここはどこ?

 森の中では小鳥の鳴き声や何だか鈴の音のような鳴き声の虫か鳥の声が聞こえる。雨で濡れた草木は艶やかで綺麗だ。たった一人で静かな雨降る山の中を歩くのもいいもんだ。少し下ってまた登っていくと後200mの看板がある。平地ならグリコ2粒(古い!)だが登りだからプリン2つだろうか?そんなことを考えながら登ると万三郎岳に到着する。頂上には木がないから傘が必須だ。まだ9時でお腹も空いてないしどうしよう。とりあえず頂上の標識を写真に撮り、しばらくぼんやり佇む。

 さて、引き返す事にしよう。下っていき平坦になったあたりであーさんがやってくる。石楠花コースは行かないのかと聞かれ閉鎖されているはずだと答えるが登山口に閉鎖は4月30日までと書いてあったと言う。四辻でロープが張ってあったがあれは別のルートに迷い込まないためのものだったのかと思い、一緒に行くことにする。少し登ってまた万三郎岳に戻り、更に先へと進む。ずんずん下っていくと片瀬峠に出る。右が筏場・採石場、真っ直ぐが小岳、さてどっちだろう?

単調なピストン

 私は右かと思ったが片瀬峠という地名は見覚えがなく地図を見ることにする。あーさんの地図を見るとこの峠の名前が載ってなく分からない。自分の地図を取り出し見てみると何と違う道を降りてきたのだ。この道は天城峠への縦走コースだったのだ。気を取り直し二人でまた万三郎岳まで戻ってみると看板の真後ろに石楠花コース入り口があり、トラロープでしっかり通行止めとなっている。何で二人とも全く気が付かなかったのだろう?雨で地図を出したりコンパスを見るのが面倒で怠ったせいだ。少し休んで駐車場まで戻ることにする。一度通った道だから単調だ。相変わらず木の枝が張り出している箇所では傘を畳んだりしながら進んでいるとすっかり服がびしょ濡れになる。しかし気温が低くないから全然問題ない。万二郎岳で少し休んで駐車場へ向かう。さすがに単調な道に飽きてきて足もだるくなり道のりが長く感じてくる。少し我慢して歩くとやっと登山口に到着する。時間はまだ11:30だ。

台風の影響は?

 トイレの前に洗い場があり靴の泥と傘を洗い、あーさんと別れて車に乗り込む。さてお腹が空いたがお昼ごはんに買ってきたのはラーメンだけどどうしよう。そのまま持ち帰ることにして何か食べていこう。下っていくとすぐに晴れ間も見えてくる。本当に山の中腹以上だけが天気が悪いようだ。しばらく下っていくと蕎麦屋が見え入ってメニューを見る。熱い蕎麦かざるにするか少し考えるが雨で体が冷えたから熱い蕎麦を食べる。すっかり暖まって温泉に行くことにする。去年家族で来た時にも行った熱川温泉の高磯の湯に向かう。去年は空いていて穴場のような感じだったが今回はどうだろう?ラジオでは台風6号の影響で静岡の波打ち際で遊んでいた学生二人が高波にさらわれたと報じているが、この辺の海はまだ影響ないか心配だ。海沿いの道に出てみると少し波は高いがまだ問題ない程度だ。

温泉でのんびり

 熱川温泉街を抜け海まで降りて高磯の湯へ行く。受付で600円払い未使用のプール横を抜け風呂に向かう。中に入ると客は3人だけだ。良かった、やはり穴場で空いている。波は荒くなってきているが風呂まで少し距離があるから潮が飛んでくるほどではない。シャワーでさっと汗を流し(ここは下水道がないから石鹸、シャンプー禁止)湯船に入る。少し熱めだ。じっと我慢して汗が出てくると湯船から上がり潮風に吹かれる。気持ちいい。汗が引いたらまた風呂に浸かり暖まる。若い二人連れは缶ビールを持ち込んで一杯やっている。羨ましい。風呂から出て少し潮風に吹かれてから車に戻る。あとはのんびり家までのドライブだ。


山行データ
山行日: 2004/06/20 雨
山: 西伊豆市 天城山(1,406m)
コース&時間: 駐車場(7:20)万二郎岳(8:10)万三郎岳(9:00)片瀬峠(9:30)万三郎岳(10:00)万二郎岳(10:50)駐車場(11:30)
同行者: なし(一部、あーさん)
参考ガイドブック: 山と高原地図30伊豆
温泉: 東伊豆町 熱川温泉・高磯の湯
写真: 天城山の写真


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