塔ノ岳(2005/02/04)単独


今度こそ鍋割へ

 年休を遊びに行くために取ったのは久しぶりだ。最近ストレスが多くどうしても気分転換が必要だったのだ。やはりこの時期だから雪のある道を歩こう。鍋焼きうどんも良いし今まで歩いたことのないコースにしよう。二俣から鍋割山、塔ノ岳、まだ一度も足を伸ばしたことのない丹沢山まで行くことにしよう。前日に準備し当日早起きして出かけるつもりだったがいつも通りの時間に起きてしまった。朝ご飯を食べ家を出るともう7時前。表丹沢県民の森へ向かい走る。昨年末にも二俣まで車で行こうとしたが大倉に着いてしまい、そこからの道が分からず結局大倉尾根を歩いたのだ。今回は道を間違えないよう途中の目印をカーナビにセットして走り出したのは良いのだが何せ時間が丁度朝の渋滞にはまり目的の表丹沢県民の森駐車場に着いたら9時半だ。駐車場は他に1台止まっているのみ。トイレに寄り支度をして9時50分に出発する。

鹿だけ

 二俣まで林道を歩き二俣でもう登ってきたのだろうか人に会う。さてここからは後沢乗越経由で鍋割山へ行くつもりだったが時間が遅いから直接二俣分岐へ向かう。この道は3年前の2月に初めて鍋割山に行ったときの下りで歩いた道だが登りでは初めてだ。登り口から結構急な道が始まる。暫くは高度が低いのにきつい登りだから暑くなる。静かな道を誰にも会わず黙々と進む。この道は途中に何の休憩ポイントもなくどこまで登ったのか良く分からない。こういうとき高度計があれば励みになるのだろう。それまで全然雪もなく快適に歩けたが木陰では霜が凍っていて滑りやすい箇所があり慎重に進む。ふと手前でガサガサと音がする。目を向けると雌鹿だ。私が少し近寄ってもどいてくれない。「こんにちは」と言ったら頭を下げて茂みを降りていった。この辺は鹿の糞が多く登山道が獣道ともなっているようだ。

事前練習を

 だんだん両足の踵が靴擦れで痛くなってくる。どうもこの靴は長い登りになると痛くなる。更に登っていくと西が開けていて富士山が良く見える。雲がちょっとかかっているのが残念。急登が終わり緩やかになったあたりから雪が多くなる。そのまま進むと二俣分岐に到着する。もうここまででかなり疲れた。塔ノ岳までで精一杯かもしれない。ここから塔ノ岳までも初めて通る道だ。平坦になったから楽だが雪が多く歩きにくい。少し進んで軽アイゼンを付ける事にする。軽アイゼンは4本爪の小さなものと6本爪のものとあり今回は6本爪の方を持ってきたが久しぶりに付けるのでなかなか付け方が分からない。立ったまま付けようとすると手に力が入らずしゃがみ込むと太ももが攣りそうになって付けられない。悪戦苦闘してやっと両方付け終わる。やはり事前に練習しなければ。

丹沢山へは

 歩き出すと滑らなくて快適だ。一旦下ってまた登っていくと大倉からの道に合流する。今まで誰とも会わなかったがやはりこの道になると人通りが多くなる。足が重く塔ノ岳までの20分が長かった。頂上では風があって少し寒い。それでも年末に来たときよりは暖かい。展望は少し霞んでいてあまり綺麗には見えず南アルプスも肉眼でぼんやり見える程度。富士山は手前に雲がかかっていて残念。一通り展望を楽しんでからごはんにする。半分雪に埋まっているベンチでお湯を沸かしいつものようにおにぎりと丼の素を一緒にして雑炊を作る。じっとしているとだんだん寒くなってきて煮えたのを掻きこむようにして食べる。ご飯を食べ終わると1時でこれから丹沢山まで行くのは無理か。靴擦れも痛いしまた今度早起きして挑戦することにしよう。

歩きにくい

 帰りは小草平まで降り、そこからこれも初めてのルートで二俣まで行くことにしよう。大倉尾根を下っていくとまだまだ登ってくる人も多い。小屋泊まりだろうか。花立山荘を過ぎ少し降りると雪が少なくなり軽アイゼンを脱ぐ。小草平まで降りて二俣への道に入るとそれまでの道とは打って変わって折れた枝の多い歩きにくい道になる。それだけ人通りが少ないようだ。両側から沢音が聞こえてきて一旦右側の沢音が大きくなったと思ったら道が左へそれていき今度は左から沢音が大きくなる。やがて小草平ノ沢を渡る。そこで初めてこのコースに入ってから人と出会う。沢沿いの道を降りていくと林道が見えてきて二俣に到着する。どうも枝が多くて歩きにくい道だった。

たまには贅沢に

 後は林道を駐車場まで戻り温泉に行くだけだ。人から鶴巻温泉の陣屋は良いと聞いていたので今日はそこへ行ってみよう。殆ど渋滞もなく鶴巻温泉に着き目当ての陣屋の駐車場に車を止める。入口へ向かうと良く行く公共の温泉施設と全然違い高級旅館といった感じで高そうだ。一体いくらなんだろうかと心配になる。入口に入るとそちらは泊り客用の入口で別の日帰り利用の入口に回るよう言われ、池を横切りそちらへ向かう。受付の係りの人に聞くと飲み物が付いて1,700円(時間制限なし)だと言う。眩暈がしそうだ。せっかく来たんだし時間もあることだからたまには贅沢をしよう。

のんびりと

 内湯と露天があり離れているから両方入るには一旦服を着て移動しなければならない。まずは廊下を渡り露天に向かう。街中で展望は望めないが総檜だろうか贅沢に大きな木を使った湯船だ。空いていて丁度4人連れが上がる所だったからそれからはゆったりと広々した風呂を独り占めだ。高い料金を払ったが贅沢な気分が味わえる。ゆっくり浸かってからレストランに向かいセットのビールを頼む。ジョッキで運ばれてくるとつまみに落花生の塩茹でがひとつまみ付いている。落花生の塩茹でというのは初めて食べる。柔らかくてなんか変な感じだ。やはり風呂上りのビールは旨い。レストランの中は他に2グループいるだけで広々している。ビールとつまみを食べ暫くぼんやりする。

丹沢山へ

 さて高い料金を払ったんだから内風呂も入って行こう。こちらも空いていて他に二人いるだけだ。しかし露天と違いつまらない。車を運転するにはもう少し時間をおく必要もあるしもう一度服を着て露天へ向かう。今度は最初から誰もいない。また贅沢な気分を味わいながらゆったりと風呂に浸かる。普段は長湯ではないのだが、今日はのんびりしよう。思いっきりのんびり寛いでから風呂を出て駐車場に向かう。さて次こそ丹沢山まで行ってみたい。靴擦れが直ったら早起きして雪のある中を歩いてみよう。


山行データ
山行日 2005/02/04 晴れ
塔ノ岳(1,491m)
コース 表丹沢県民の森駐車場(9:50)二俣(10:10)二俣分岐(11:40)金冷シ(12:10)塔ノ岳(12:30,13:10)小草平(14:05)二俣(14:40)駐車場(15:05) 歩行数:23,000 水:往復0.5L
同行者 なし
ガイドブック 山と高原地図28丹沢
温 泉 鶴巻温泉 陣屋
写 真 塔ノ岳の写真

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