大山(2006/01/08)グループ


今年最初の山行

 今年最初の山行は近くの大山となった。日和見山の会で行こうかとの話もあったが年末から寒さが続き頂上付近では積雪が予想され、雪道の初心者には危ないだろうとのことから、ある程度の経験者だけで行くことになった。下さんが音頭を取り3連休中日の1/8 9:50伊勢原集合と決まる。頂上であったかいチャイを飲み、下ってからは大山名物の豆腐料理で一杯という計画だ。当日朝、私は一番近いから7:45に家を出てチャイ用の牛乳と弁当を買って駅に向かう。駅で大山フリーパスAを買う。これは小田急の電車、バス、大山ケーブルがセットで格安となっている切符だ。電車の中は山へ向かう登山者が多い。

残念!

 伊勢原に着き少し早いかなと思ってバス停に向かうと既に大勢の登山客が並んでいる。見ると今日のメンバである中姐さん、荒さん、渡さん、たーさん、岡さん、国さん、下さんは早くも揃っていて来てないのは上さんだけだ。乗客の列が進み我々の前で丁度一杯になる。次に臨時バスがでるようだ。下さんが上さんに電話しても通じないらしい。中姐さんが電話しようとポケットから電話を取り出そうとすると丁度上さんから電話がかかってくる。生憎具合が悪く欠席とのことだ。残念だが無理してこじらせてもいけないししょうがない。

元気!(老)

 すぐにやってきた臨時バスに乗り大山ケーブル乗り場までバスで向かう。晴れていて富士山は良く見えそうだ。終点で降りケーブルカー乗り場まで土産物屋が続く階段を登る。道端にみかんの無人販売があり、中姐さんと荒さんが立ち止まり12個入り200円のみかんを買う。下さんが今日予約してある西の茶屋に寄り挨拶をする。ここの店に出ているおじいさんは106歳だそうだが元気で顔つやも良い。この辺の坂を毎日歩き、名物の大山豆腐を毎日食べているからそんなにも元気なのだろうか。我々もいつまでも元気に山歩きをしたいものだ。下さんの話ではもう一つの名物である大山独楽の第一人者でもあるそうだ。

元気!(若)

 さて、石段を進みケーブルカー乗り場に着く。随分と行列になっているかと思ったらそうでもなく、改札まではすんなり進むが丁度締め切ったあとのようだ。しかしケーブルカーも臨時が出ていてピストンで戻ってきた車両に乗り下社へ進む。隣になったたーさんはワンゲル出身のベテランだが、意外にも今まで雪山へは行ったことが無く今回初めて軽アイゼン、スパッツ、ストックを買ったらしい。6分ほどで下社駅に着き、トイレに寄って出発する。このへんでも道端には結構雪がある。まずはお参りをして中姐さんと荒さんはお札も買ってくる。ここまでは大勢の観光客で一杯だ。神社の左手から登山道に進みコースで一番急な石段を登る。我々は急坂で息を切らしながらやっと登っているのに、後からやってきた高校生くらいの野球チームの団体は賑やかに話しながら駆け上がってくる。若い。しかし我々が石段を登りきると彼らはそのまま石段を降りていき、頂上へは行かないらしい。

迷う?

 ここから土と岩の登山道となる。二十八丁目までの丁目石を見ながら進んでいく。途中振り返ると杉の林越しに相模湾が綺麗に見える。子供づれの親子も結構いて4歳程の子供でも元気に歩いているのは微笑ましい。12丁目にあった小屋は片付けられていて木材が端に積んである。ここで休憩もできたのだが残念だ。営業していたあのじいさんは元気だろうか。だんだん雪が増えてきて所々登るのに苦労するようになる。さくさくと我々を抜いていく人たちの中には軽アイゼンを付けている人もいる。このコースは基本的に南面で陽が差す所では全く雪はなく軽アイゼンを付けずに頂上まで向かう。ヤビツ峠からの道と合わせた所でベンチに座り休憩する。先ほど中姐さんたちが買ったみかんを、担いできてくれた国さんがザックから出して皆で食べる。すごく冷たく甘さは感じないが渇いた喉に丁度良い。風はないから休憩しても寒くはならない。いつもこの辺は泥んこ状態なのだが今日は雪があり綺麗だ。首輪をした迷い犬がいて物欲しそうにしている。中姐さんがチョコレートを上げるが食べない。しつけもきちんとされた犬のようで飼い主は近くにいるのかもしれない。

ビールは?

 一休みしてまた頂上を目指す。更に滑りやすい箇所も出てきて登りにくくなってくるが、鳥居が見えてくると頂上はすぐだ。去年の2月に来たときはこの辺の階段がつるつるで一番滑りやすくて二太郎を連れての登りは大変だったが、今日はそれほどでもない。二つ目の鳥居を抜けると頂上に到着する。相模湾がきらきらと綺麗で江ノ島、房総半島、伊豆半島が良く見える。春から秋に掛けては頂上は足の踏み場も無いほどだが、今日はそれほど込んでなく、神社の屋根の下に場所を見つけてシートを広げる。この時期ここも日当たりが良く泥んこ状態になっているのだが、今日は雪が解けていなくて問題ない。各自ごはんにする。私は今日もおにぎりで雑炊を作ることにする。お湯を沸かし、二個のお握りを入れほぐしてから丼の素を入れれば熱々の雑炊の出来上がり。フーフーして食べる。ジャケットを着ていると風が無いから汗ばんでくる。持ってきた茄子の漬物を回して食べる。ピリ辛が旨い。今日はザックからビールを出す人がいないのが珍しい。下ってから豆腐で一杯の予定だからかな。

幸先良し

 ご飯を食べ終えチャイを作ることにする。いつものように中姐さんが用意してくれたチャイを私と国さんで二つのコッヘルに牛乳と水半々入れたお湯で沸かし、砂糖をたっぶり入れる。味見をするといつもより甘さ控えめのようだ。随分たっぷり砂糖を入れたつもりだがまだ足りなかったようだ。簡単なチャイでもやはり作る人により味が変わってしまう。それでもコクがあり旨い。銘々お代わりをするとチャイもなくなり、下山の準備をする。手早く荷物を片付けシートを畳み、全員軽アイゼンを付ける。初めて付けるたーさん、荒さんも問題なく付けることができ、裏の展望台へ向かう。トイレの横を抜けると西側に富士山と遠く白銀色の南アルプスが見える。綺麗だ。富士山は相変わらず雲がかかっていて右上の一部しか見えないのが残念だ。ここで全員の記念写真をそばにいた人に撮ってもらう。天気が良くて良い絵になりそうだ。トイレの横を戻り北東の方に向かうと新宿の高層ビル、その奥にはかすかに見えるのは筑波山だろうか?東のほうは相模湾、江ノ島が綺麗に見える。大山にきても展望の利かない日も多く、今日は新年早々幸先の良い山行日和だ。

今年はもっと

 下りは全員軽アイゼンを付けているからさくさくと進む。この時期なら見晴台への下りは泥んこ状態なのだが今日は雪があって歩きやすい。少し下ると下からTシャツ一枚の若い男性が息をぜえぜえ言わせて登ってくる。Tシャツはずぶぬれ、顔から汗を滴らせていてすごい勢いだ。中姐さんが凄い汗ですねと言うと一気に上ってきたと答える。きっと登山マラソンなどする人なのかもしれない。さらに進むともう軽アイゼンは必要なくなり広い場所で外す。軽アイゼンは泥んこになりしまうのが大変だ。私はザックのフックにくくりつけたが歩くとブラブラとうるさい。また少し進むと左下に一面真っ白の見晴台が見えてくる。あそこは北向きで陽が当たらないから解けてないのだ。まだだいぶ距離がありそうだと思いながらずんずん降りていく。ダブルストックを使っているが、久しぶりの山歩きで膝が痛くなってくる。去年は忙しくて歩けなかったが、今年は最低月1回は歩きたいものだ。

旨い!

 旧道を迂回していくと見晴台に到着する。みかんの残りを食べ少し休んで下社へ向かう。もう雪もなく平坦な道だからさくさく歩いて20分ほどで下社到着。ケーブルカー駅に向かうと行列になっている。ここからも江ノ島、大島までくっきり見える。1本待ってケーブルカーに乗り、気分は宴会モード突入。石段を降りていると下さんが行方不明だ。予約の時間に遅れたから先に行ったのかもしれない。西の茶屋へ3時過ぎに到着すると下さんが奥からこっちこっちと手招きしている。全員そろい、豆腐5品コースとビールを注文する。岡さんは以前飲み過ぎて体を壊し、それ以来飲めないらしい。早速きた豆腐料理を食べる。暖かい椀物や田楽など普段家では食べれないものばかりでどれも旨い。また、ここの主人が面白い人で下さんと掛け合い漫才をやっている。旨い!ダシは一等席に座ったたーさんだ。

強運でしかも・・・

 普段私は日本酒を飲まないのだが今日は少し飲んでみる。豆腐料理に合っていて旨い。主人の好意で冬だけのにごり酒を頂く。甘口だから飲兵衛たちには不評だが女性陣には好評だ。甘口だと飲みやすいが結構度があり後で酔いが廻ってくる。中姐さんが以前山で怪我をして、ヘリで救出されたときの事を話し出す。中姐さんとは知り合って5年になるが具体的な話を聞くのは初めてだ。雑誌等で山での事故の話題には事欠かないが、生の声を聞くのは初めてで、ほんの一瞬の気の緩みで大きな事故になる事を聞き思わず背筋を正す。それにしても大きな怪我にも関わらず今では元気に山歩きができるようになるとは強運の女性だ。また彼女は晴れ女でもあり彼女が参加のときは絶対雨にならない。さらに言わずもがなだが飲兵衛でもある。

今度は

 慣れない日本酒を勧められるままに飲み、随分酔ってしまった。5時過ぎに外に出るともう真っ暗。バスに乗り、駅に着くと解散だ。駅で集合し駅で解散。またそれぞれの日常に戻っていく。ネットで知り合った仲間は最初は緩やかな繋がりだが、一緒に山を歩き一緒に温泉に入り、一緒に酒を飲むうちにだんだんと気心も知れてきて楽しいものだ。ただ、こういう山歩きも良いのだが、もう随分と一人で歩いてないようだ。郷愁を誘う雪のある時期にまた一度静かな一人歩きをしてみよう。


山行データ
山行日 2006/01/08 晴れ
大山(1,252m)
コース 下社まで往復ケーブルカー。下社(10:00)頂上(12:00,13:10)見晴台(14:20)下社(14:45)
歩行数:未計測 水:少々
同行者 中姐さん、荒さん、渡さん、たーさん、岡さん、国さん、下さん
ガイドブック 山と高原地図28丹沢
温 泉 なし
写 真 大山の写真

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