鍋割山(2006/01/29)子連れ


二度目の鍋焼きうどん

 二太郎がまた雪のある山へ行きたいと言う。去年大山に行った時のことを覚えているようだ。さて、同じ山じゃつまらないし、鍋割山へ行ってみようか?山行記録を見ると4年前に一度歩いていて有名な鍋焼きうどんが噂にたがわず旨かったのを思い出す。歩行距離は大山と同じくらいだが人通りが多くないから何か怪我でもしたらと思うと少し不安だ。一番メジャーなルートを歩けば大丈夫だろう。ゴムバンドで止める軽アイゼンを一番短くセットして二太郎の靴に合わせてみる。少しぶかぶかだが何とか使えそうだ。荷物を用意して7時過ぎに出かける。もっと早く出るつもりが寝坊してしまった。頂上で鍋焼きうどんを食べるつもりだが念のためご飯を99円SHOPで買って行く。車は去年面倒くさがってタイヤ交換をしてないので表丹沢県民の森まで入れるのか不安だ。少し走ってからデジカメを忘れたことに気が付く。しかし戻ったら着くのが遅くなるしどうしよう。まぁ携帯の写真で我慢することにしよう。渋滞も無く三廻部病院を過ぎ林道に入っていくと道路に雪がでてくる。わだちの場所だけ路面が見えているが日陰では全て雪の場所もあり慎重に進む。何とか駐車場までノーマルタイヤで行くことができ丁度1台だけ空きがあって良かった。

にせピーク

 トイレに寄り支度をして歩き始める。栗ノ木洞へ向かう道があり、そちらのほうが時間的には早そうだが一度も行ったことがないし少し遠回りだがメジャーなコースの二俣まで林道を進む。勘七沢を渡るのに一度自分の荷物を対岸に置いて戻って二太郎をおんぶして渡る。ふと上流を見るとすぐに木橋がかけてあり、そちらを行けばよかった。急ぎたがる二太郎にすぐばてるからゆっくり行こうと言い聞かせながら進む。本沢もおんぶして渡りミズヒ沢は二太郎でも渡れる。ここから沢沿いの道は雪混じりになってきて気をつけながら進む。樹林の中の道も少し雪があるが軽アイゼンを付けるほどではない。降りてくる人たちの中には軽アイゼンを付けている人たちもいる。下りでは必要な場所もあるだろうか?後沢乗越で休憩にする。栗ノ木洞への道を見るとすぐにやせ尾根があり雪が着いていて怖そうだ。やはり二俣からきて正解だった。まずまずの天気だが富士山は見えない。車で来る途中、上の方は見えていたのだが残念。休んでいると後からやってきた人が二太郎を見て頑張ってるねと言って先へ登っていく。我々も少し休憩して先へ進む。単調な登りが続き二太郎はすぐに休もうと言う。その都度あそこまで登ったら休もうとか言いながら進む。途中で頂上に見えるような所があるとあそこが頂上?とか聞かれるがまだ先だよと言う。ここは頂上に見えるような場所が何回か現れるんだよと説明する。

お預け

 やがて勾配が緩やかになり雪の多い場所に出る。頂上はもう少しのはずだ。二太郎は道の両脇の雪を蹴って遊びながら進んでいく。狭い道を登っていくと黒い太陽光発電のパネルが見えてくる。頂上だ。二俣から後沢乗越まで45分、頂上まで1時間10分と丁度コースタイム通りで良く歩いてくれたものだ。山荘の前は雪一面で真っ白になっている。まずは景色をゆっくり見たかったが、二太郎が早くうどんを食べようと急かす。山荘に入ると眼鏡が曇ってまるで見えない。眼鏡を外して奥に進む。客はこたつに銘々座りうどんを食べたりビールを飲んだりしている。全部で10人ほどだろうか。ビールを飲みたいがどうしよう?下りで二太郎への注意がおろそかになったらまずいかなと思って止め、鍋焼きうどんを二つ注文する。

お腹一杯

 二太郎は山荘のおばさんが持っていたたまごっちを借りて遊んでいる。物怖じしない子で大きな声でたまごっちのキャラがどうなったなどとおばさんに話している。炬燵に入り布団をめくって明かりが点いていないと言う。無理もない、豆炭炬燵なんて初めてなのだ。小屋のなかは妙に煙ったい。山荘の主人が煙突の手入れをしているが詰まっているようだ。やがて一つ出来た鍋焼きうどんを受け取り子供用にお椀ももらう。あつあつのうどんをお椀に移して二太郎に食べさせる。この子は猫舌でないので熱くてもふーふー言って食べる。具が沢山入っている。やがてもう一つ出来て私も食べ始める。4年ぶりだが相変わらず旨い。二太郎が食べているところを記念に写真に撮る。フーフーして変な顔をしている。おいしくて私は全部食べるが、二太郎はやはり4割ほど残してしまう。大人でも結構ボリュームがあるからかなり食べたほうだ。残りを私が食べるともうお腹パンパン。

見事に転ぶ

 外に出て二太郎は雪だるまを作ると言う。しかし雪が降ってから一週間経っていて硬いからなかなか旨くできなくて文句を言う。私は頂上をぐるっと廻って景色を楽しむ。これで富士山が見えれば最高なのだが。まだ時間も早く一人なら塔ノ岳まで行きたいところだが、さすがに今日は無理だ。暫く二太郎は小さな雪だるまを作ったり富士山と言って山らしいものを作って遊んでいる。風が無くてあったかい。20人ほどの団体客が来たのを機に帰ることにする。帰り道は勿論来た道のピストンだ。下りは気温が上がって少し霜が解けていて泥がズボンに着く。二太郎のズボンは凄いことになっている。私はスパッツを持ってきたがもう既に結構汚れているからそのまま下る。途中で日も差してきて暖かい。2度ほど途中で休憩して沢沿いの道まで降りていく。この辺は陽が差さないから雪があり、慎重に下る。林道まで降りるとほっとする。後は沢で少し靴を濡らしても車で帰るだけだから問題ない。本沢は難なく渡ったが勘七沢はやはり怖いと言う。少し上流の木橋を渡りもう何の心配もない。雪道でも怪我無く無事歩けたからほっとする。林道で日陰の道が凍っていて二太郎はわざとスケートのように滑って遊んでいる。そんな事していると転ぶよと言っていたら案の定見事に両足を前に投げ出して転んでしまう。

末っ子

 お尻を着いただけで頭は打たなかったから大丈夫だ。最初のゲートそばで水が流れていてわざと靴を濡らして遊んでいる。先行くよと言って歩き出すと待ってよと言って追いかけてくる。すると今度は前のめりに転んでしまい、手をすりむきべそをかく。大したことはないが暫く手が痛いと言いながら駐車場に向かう。駐車場のそばでまた転び結局林道に下りてから3回もこけてしまった。やはり山道は緊張していたのに林道で安心したのと疲れが出てきたのかもしれない。駐車場の水道で手を洗ってあげ、傷跡にキズバンを貼る。怪我を気にしているから、温泉に寄らずに真っ直ぐ家に帰ろうかと聞くと温泉は行きたいと言う。私が荷物を片付け、靴を履き替えている間に助手席でもう二太郎は寝てしまっている。かなり疲れたのだろう。3人兄弟の末っ子のせいか甘えん坊で今日のようにあまり人と出会わない山より大勢人がいる山の方が好きみたいだ。

お預け

 鶴巻温泉の弘法の里湯へ向かう。渋滞があり、なかなか進まない。途中で二太郎も起き、退屈そうだ。温泉に着くと今度は駐車場待ちで暫く待つ。電車で来た人たちがどんどん先へ入っていくのが悔しい。だいぶ前に来たときは800円くらいだったような気がしたのだが、1000円になっていて近くの民間の温泉と変わらない。やっと空いて中へ入る。風呂は込んでなく内風呂、露天とゆっくり入る。サウナも少し入って風呂から上がる。二太郎は下着を着てからズボンを手にとって何か思案顔。どうしたのと聞くとこのズボン履いて良いの?と聞く。車で来る途中、そんなにズボンがドロドロだと温泉で店の人に入るのを断られるよと言ったのを思い出したらしい。冗談で言ったのを真に受けていて意外と小心者だ。休憩室へ向かうとこちらも空いていてゆったりできる。ビールを飲みたいところだが酔いを醒ましたら遅くなるから家まで我慢する。二太郎はアイス、私はコーラにする。後は家路に向かうだけだ。さて、次はどこに行こうか?


山行データ
山行日 2006/01/29 曇り
鍋割山(1,273m)
コース 表丹沢県民の森駐車場(8:35)二俣(09:00)後沢乗越(09:45)頂上(10:55,12:10)後沢乗越(13:05)二俣(13:45)駐車場(14:05)
歩行数:未計測 水:往復0.5L
同行者 二太郎
ガイドブック 山と高原地図28丹沢
温 泉 鶴巻温泉 弘法の里湯
写 真 鍋割山の写真

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